はりねずみ通信

2015.06.03

その自信は・・

増位中学校のトライやるウィークがはじまっている。

男子1人、女子3人であるが、彼らはとても関心を持って動物病院の仕事を見ているので、教える側としてもやりがいがある。
先週はほぼ毎日腹腔鏡の手術があったが、今週は整形外科などが多く、低侵襲治療の代表である腹腔鏡手術の説明ができない。
そう思って、腹腔鏡手術の説明をしたあと、過去の画像を彼らに見せようとした。

「いまから、動物のおなかの中の画像を見せようと思うけど、大丈夫?」
ときどき気持ち悪くなる子がいるので、先に訊いてみた。すると、その場にいた女子生徒2人は即座に、大丈夫です、と言った。
「でも、いままでそんなものを見たことがないでしょう?」
中学生が手術現場に入った経験があるとは思えない。どうして大丈夫と言えるのか。
「テレビドラマで手術画像などを見たことがあるので」
と、さらりという。
その自信は、いったいどこから来るのか・・。

でも、私の心配は杞憂で、彼らはちゃんと腹腔鏡手術の動画を最後まで見た。
そればかりか、実際の手術(一昨日は大腿骨頭切除術、昨日は軟口蓋過長の手術)を身を乗り出してみていた。いや、「かぶりついて」と言った方が正確である。術野に子供の頭が入ってきそうになるので、何度も注意するほど。

そんなに医療に関心があるのなら、絶対医療関係へ進んだほうがいい。
情熱に勝るものはないから。

IMG_6601
じゆうに

 

 

2件のコメント

  • たくましい中学生ですね。!(^^)!各学校のエリアによってとらいやるの引き受け事業所が違っているので動物病院での体験はなかなかないのでとても貴重です。うちの子にも行かせたかったです。うらやましい!うちの娘が言うには、医療関係を希望している子たちは中学時代からだといっていました。高校卒業してからはほとんどの子が希望どうり、医学部や薬学部や看護などに進んでいるといっていました。先生のとこでの体験は、こどもたちの進路の道しるべとなりますね。

    • まきあさん、その仕事に対する漠然としたあこがれや、好感が進路を決定する大きなきっかけになるとおもいます。動機そのものは些細なことでもいいんですよね。
      そういう種まきができればいいと思っています。

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