はりねずみ通信
2015.05.06
かないくん
谷川俊太郎作、松本大洋絵の「かないくん」という絵本が出版されている。
小学校の時の同級生だった「かないくん」が死んだことを、絵本作家のおじいさんが晩年になって思い出す話である。
この本が出版されたことは知っていた。
私と同じ名前なので、誰かが贈ってくれるかと思ったが、贈られないはず。かないくんは死んでしまうのである。
人が死ぬということは、いなくなってしまうというだけなのか。
普通の友だちだった「かないくん」が亡くなっても、毎日は過ぎていくし、友だちと同じように遊びもする。
おじいさんは、自分の余命があまりないことを知り、かないくんのことを描きはじめるが、物語の終わりを見つけることができない・・。
長生きしたことや、誰かの記憶に残ることが生きていた証になるのか。
私は、そういうことを、しずかに想った。
早く亡くなった命も、長く生きる命も、自然の中に存在したという事実にかわりはない。
それだけで、価値のあるもの、ではないか。
この絵本の絵が、とにかくすばらしい。
待合に置いておくので、関心がある方は読んでほしい。
3件のコメント
私の年齢になると、今は亡き父、母のことを、事あるごとに思い出します。
私なりに、そのような思いが、何よりの今の私にできる親孝行だと思っています。私も、子供や孫に生きていた存在を残こせるのか?と・・・。
かない先生、角谷先生の診察時の姿、若い時のかない先生に似て来ていますよ~。
最近の飛び切りの笑顔は、好きな人ができたからですね?
羨ましい~ぃ
はなさん、そうですね、思い出すことが供養になると思います。
角谷は獣医師としても成長し、輝いていますね!
絵本ですか。今度行った時が楽しみです。
待ち合い室に置いてある「ヘリオット先生とドノバンおばさん」を読んだ時に
感動して、涙が出て恥ずかしかったです。。
本屋さんに行った時、時折絵本を見ています。
私が子供の時に読んだ絵本が、今もあります。
昔も今も、良い絵本は、読み継がれているのですね。
なんとなく・・嬉しくなる一瞬でした。。
きなこさん、本屋に行くと絵本コーナーがあまり充実していないので残念です。いい絵本は読み継がれて欲しいですね。
今度読みに行きます! って言いたいですがワンコもニャンコも連れていない人が待合室で本を読んでオイオイ泣いてたら変ですよね(笑)
あっ! その時は。フクちゃん貸して下さい(笑)