はりねずみ通信

2017.11.15

カヴァコス

バイオリニストのカヴァコスについて、書いていなかった。

私が最初にカヴァコスの演奏を聴いたのは、クラシカ・ジャパンで放映されていたシベリウスのバイオリンコンチェルトである。
私が知っているバイオリンの音と全く違っていた。
大柄の身体をほとんど動かすことなく、仁王立ちのような姿勢から出る音は、外に放散されるようなきらびやかな音ではない。
うまく表現できないが、芯の太い、内部にエネルギーを蓄えるような音、といえば伝わるだろうか。

すっかり魅了され、CDを買い、ヴェルビエ音楽祭まで聴きに行った(私の企画ではなく、妻の企画だが)。
今回はメンデルスゾーンとブラームスのバイオリンコンチェルトを聴いた。生で聴くとわかるのは、体から発するエネルギー量が並でない、ということである。どんなピアニッシモで弾いても、オーケストラを凌駕する音。圧倒的な存在感である。(・・書き始めると長くなるので、このくらいに)

ヴェルビエに滞在していたとき、ホテルから出たところで偶然(本物の)カヴァコスと出会ったことがある。
携帯をいじっている姿は、どうみても普通の人だった。

いつでもエネルギーを発していたら、体が持たないだろうから、あたりまえか。

IMG_7270
ぜろえねるぎー

2件のコメント

  • バイオリンと聞くと胸がざわめきます。
    バイオリンの音色は楽しく、激しく、美しく、哀しく、本当に素晴らしいですね。でもつくづく難しい楽器です。
    音楽好きな3人の息子に上からピアノ、バイオリン、チェロを習わせていました。私も次男と一緒にバイオリンを習い始めましたが、音の数が多いので子供から習わないとダメらしく差は広がるばかり(涙)
    神奈川に転勤し次男が東京の音大付属の教室に入って状況が一変。実技、オケ、楽典、副科ピアノと怒濤の日々となり、音楽が「音が苦」になってしまいました。
    1つだけ幸せだったのは息子をだしに大好きなバイオリニストのワークショップに参加できたこと。1週間一緒のホテルに宿泊しレッスン、バーベキュー、コンサート、最後に宴会。気さくな方でしたが舞台に上がればすごいオーラで。
    やっぱり音楽は選ばれし方々の演奏を楽しむのがいいかな。
    先生はバイオリンのレッスンは再開されないのですか?大人からは音の数が少ないチェロがおススメだそうですよ。
    土曜日のミルクは左足の震えがあり、随分しっかりした右に比べて麻痺が残っている様子でした。早く退院できるまで回復してくれるといいのですが。よろしくお願いいたします。

    • ミルクママさん、バイオリンにそんな思い出があったのですね。
      私もいつかしたいですが、今は時間がなくあきらめています。ただ、もしやる場合はうまく弾けなくても楽しくやることはできそうな気がしています。
      ミルクちゃんはリハビリがんばっていますよ。また連絡しますね。

  • こんばんは(*^^*)
    先生の一言コメントはいつもにんまり(*´艸`)してしまいますが、
    「きみたちのせい」
    「ぜろえねるぎー」
    は吹き出してしまいました(*≧m≦)
    珈琲を……笑

    • だいたい本文と関係ないコメントを写真につけるのですが、たまたまぴったりのときがあるんです。

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