はりねずみ通信

2020.01.06

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

はりねずみ通信を休んでいて、1年以上が経ってしまった。
また少しずつ書いていきたい。

今日は、音楽と論文について。

昨年、特発性乳び胸の手術法に関する論文を書いていて、ちょうど年末に受理され、出版が決まった。
獣医の外科ジャーナルで、最も権威のあるVeterinary Surgery誌に掲載される。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed?term=Efficacy%20of%20en%20bloc%20thoracic%20duct%20ligation%20in%20combination%20with%20pericardiectomy%20by%20video-assisted%20thoracoscopic%20surgery%20for%20canine%20idiopathic%20chylothorax

これはどうしても残したいことだった。
難治性疾患である特発性乳び胸を低侵襲に、しかも効果的に治療する方法を、多くの人に知ってもらいたかったのだ。
論文を書いていく過程で、多くの「気づき」が得られたのと、たくさんの人に助けていただいた。
もちろんゴールを見定めて取り組んだことだが、終わってみるとスタートの時点では想像もつかなかった着地点なのだった。これはまたの機会に書きたい。

折しも、今年はベートーベン生誕250年。
私は学生のときにオーケストラ部でトランペットを吹いていて、とにかくベートーベンが好きだった。
あまりに傾倒していたので、選曲会議のときに「運命」を無理矢理通したこともある。
ベートーベンはあまりにも偉大なので、比較するつもりはもちろんないが、思うのは、
「こんな素晴らしい曲たちを、残してくれてありがとう」
という気持ちだ。

論文にも同じような側面がある。
論文を審査するレビュアーという人は、まったくのボランティアである。
科学論文は、もちろん地位や名誉、利権などのからみもあるが、ベースは「人類の知識を未来に伝えること」だ。
私が書いたものは、今後「特発性乳び胸」について調べたいと思った世界中の人に読まれるはず。
そして何十年か、もしかしたら100年後でも、論文を読んだ人の心に響くかもしれない。

そう考えると胸が躍るし、また書いていきたいと思う。
そして、今年は昨年からのいろいろな出会いのおかげで、思い切り飛躍する土台が整った。
できることは精一杯していきたい。

IMG_0153
こたつ+ゆたんぽ

3件のコメント

  • 明けましておめでとうございます!
    まさか更新されているなんて!!
    たまに覗いてみては、ないよねー、、なんて
    はりねずみ通信ロスでしたので(笑)
    ベートーヴェン、私も好きです(^-^)

    本年も金井先生にとって素敵な一年となりますように☆
    今年もどうぞ宜しくお願い致します♪

    • vol&rieさん、こっそりスタートしたので、まさか誰も見ていないと思ってました(笑)。きっといいことありますよ!
      今年もよろしくお願いします。

  • 新年あけましておめでとうございます。
    様々なご活躍、心から尊敬いたしております。
    熱心で素晴らしい先生に出会えたイーリーと私は本当に幸せです。
    お忙しいとは存じますが、くれぐれもご自愛の上、ご活躍をお祈り致しております。
    ブログ、楽しみにしております。

    • イースケママさん、あけましておめでとうございます。
      ブログは書ける範囲で書いていきたいと思います。またコメントいただけると嬉しいです。
      今年もよろしくお願いします。

  • 明けましておめでとうございます。ハリネズミ通信、楽しみに読んでいましたので更新とても嬉しいです。先生、ホームページのお問い合わせに我が家のワンちゃんの膝関節の事で相談を書いております。100文字までなので全く詳しくは書けてないですが見てやって下さい。お忙しい所、勝手なお願いで申し訳ありません。宜しくお願いします。そして、今年も宜しくお願い致します。

    • 坂本さま、今年もよろしくお願いします。
      お返事遅くなりすみません、近々返信しますね。

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