PLDDの特徴

PLDD(経皮的レーザー椎間板除圧術)は動物医療では新しい治療法です。

レントゲン透視下で、椎間板の中央にある髄核に脊髄針を到達させ、その中にレーザーのファイバーを導入して、髄核をレーザー照射して椎間板内圧を減少させる治療法、と定義されています。
一番の特徴は、体にかかる負担が小さいことです。通常の外科手術と異なり、体につく傷は針の傷のみで、入院期間も非常に少なくて済みます。多数の椎間板ヘルニアを同時に治療できるというメリットもあります。

しかし、動物の医療では情報がまだまだ少ないため、本当に有効なのか、副作用はないのか、という心配が寄せられることも多いのが現状です。

私たちは現在まで380例以上治療してきた経験から、PLDDが椎間板ヘルニアの予防と治療に非常に有効であると確信しています。

PLDDの特徴

PLDDの最大の特徴は、低侵襲であることです。
動物の場合、全身麻酔が必要ですが、切開は必要なく、体につく傷は針の穴だけです。この針から直径400μ(1ミリの半分以下)のレーザーファイバーを導入し、椎間板の中央部でレーザー照射を行います。内科的治療と外科治療の中間の治療法と考えてもいいでしょう。
適切なケースに対し最適な状態で行えば、椎間板ヘルニアに対し根治的な方法です。

PLDDの利点
  • 短期間の入院 (通常1泊2日、または日帰り)
  • 治療時間が短い(麻酔時間は1時間前後)
  • 傷口がない
  • 出血がない
  • 施術後に歩いて帰ることができる
  • 多発性の椎間板ヘルニアに有効である
PLDDの問題点
  • すべての椎間板ヘルニアに対応できない(髄核が大きく脱出したハンセンⅠ型ヘルニアには有効でないことがあります)
  • 実施施設が少ない
  • 高価である
  • 治療まで時間を要す

ハンセンⅠ型ヘルニア

当院では今までさまざまなケースでPLDDを行ってきましたが、急性に起こるハンセンⅠ型ヘルニアに対しては現在でも外科治療を優先して行っています。ハンセンⅠ型ヘルニアでは、椎間板の中央部の髄核が急性に脱出し、脊髄の圧迫を起こす病態であり、ちょうど交通事故で脊椎を損傷したときと同じような状態が神経に生じます。そのため、圧迫している椎間板物質を急いで取り出さないと、神経が永久的にダメージをうけてしまいます。PLDDでは椎間板の圧力が1ヵ月くらいの間に徐々に減少していくため、このような急性の病状には対応できません。

ハンセンⅠ型ヘルニアかどうかは脊髄造影・CT・MRIなどの画像診断で明らかになりますが、ごく大まかに言うと「急に歩けなくなった」場合はハンセンⅠ型のことが多いと言えます。

逆に、「痛みや麻痺があるが、なんとか歩ける」という場合は、ほとんどのケースでPLDDが利用できます。

実際の施術に関しては、症状や画像診断などを総合的に判断して決定しますので、PLDDが行えるかどうかは、電話等で担当獣医師(金井)におたずねください。

PLDDの動向

動物に対しPLDDを行っている施設は、現在日本では少数で、情報も少ないのが現状です。
当院ではできるだけ多くの施設でPLDDが取り入れられるよう、データーの集積や学会発表を積極的に行っています。また獣医師に対し施術に関するノウハウを公表し、治療の見学も随時受け入れています。徐々にではありますが、PLDDを行う施設は増加傾向にあります。

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かない動物病院
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