はりねずみ通信
2015.12.07
科学的に対処する
酔っ払いの人が、駅構内から線路に落下することがある。なぜか?
普通は千鳥足でふらふらしているうちに、落ちるような気がする。ところが、過去の事例をビデオでしらべてみると、そういうふうに落ちる人は1割。ほとんどは、駅の中の椅子から立ち上がって、まっすぐ歩いて行き、線路に落下するのだそうだ。
そのため、駅の中の椅子を線路と平行ではなく、垂直の向きに置いてみたところ、落下する人が減ったとのこと。
私は新聞記事でこれを知って、とても感心した。
多くの場合、何か問題が起こったとき「たぶん、こんなことが原因だろう」と想像されることに対して対処する。この場合は、
「酔っ払いがふらふらして落ちるのだから、柵をこしらえればいい」
と考えることもできた(実際そうしている駅も多い)。それを科学的に分析し、最小限のやり方で対処したところが、すばらしい。
よく、ゆとり教育が若者をダメにした、などという議論があるが、議論する人の多くが客観的なデータや事実に基づかないで話をしている。
何かうまくいかなかったら、ひとつのことを原因に仕立て上げ、それをやめることですべて解決する、といわんばかりである。
ほかにも、子供に早いうちから受験勉強のようなものに晒すことの害なども、長期的にデータを取ることで、ほんとうにいいのか悪いのかはわかってくるはずだ。
科学的に対処することの重要性を教えてくれた記事であった。
それにしても、酔っ払いの行動は不思議である。
影が二つできているところに注目。コップの水が反射し、壁に二つ目の影ができている!
1件のコメント
酔っ払いさん、面白い現象ですね!
確かにふら~ふら~気持よさそうに、あっちにぶつかり&こっちにぶつかりされる方いらっしゃいますね・・・・
今度、電車に乗る機会があれば観察してみよう~っと(笑)
先生は、いつ急患のペット達が来院されるか分からないから、
「よーし、今夜は少し飲むかな~」なんてことはないんでしょ?
Hanakoさん、ぼくは寝る前にちょこっと飲みます(^^)12月は忘年会などがあるので、飲み過ぎないように注意します。基本、弱いんです^_^;