はりねずみ通信

AIの行方

人工知能(AI)が医療にどう影響を及ぼすか。
関心があり関連の本を読んだ。
病気の診断には、威力を発揮する可能性が高いようである。

たとえば、膨大な眼底写真のデータAIに学習させ、病的なものを抽出する。
ビッグデータを元に、ディープラーニングという手法を用いて、人間が学ぶように病気の診断へとたどり着く。
これはもうほとんど実現できる技術になっていて、臨床応用が急速に進められている。
いままで診断医が何日もかけて行っていた画像チェックを、ほんの数分でやってのけるとのこと。

パターン認識を必要とする画像診断分野は、特に強そう。
AIに大量のCT画像を学習させ、病変部をしらみつぶしにチェックさせると、人間の画像診断医を上回る成果が期待できるという。しかも、疲れを知らないので、昼夜を問わず働いてくれるはず。

しかし、そこで問題が生じる。
AIが過去のデータベースに基づき、正しい診断に到達するとする。
それがなぜ正しいのか、それが医師には検証できないのだそうだ。
いったい何を根拠にそう診断しているのか。
あまりにも膨大なデータを分析して結果を出しているので、あとからたどることは人間には無理なのである。

とすると、人間はAIの出した結果をそのまま受け入れるしかない。
そして行った治療で患者が亡くなった場合、その責任は医師にあるのか、AIにあるのか。
それは非常に大きな問題になると、警告されている。

また、AIによる診断が進むと、患者データをコンピュータに打ち込み、出てくる結果を盲信する医師が増えて、「考えない医者が多くなるのでは」という懸念もある。

そんな中、面白い新聞記事を読んだ。
「人の遺伝子検査(自分の毛や粘膜を検査センターに送ると、病気の可能性を診断してくれる、というようなもの)のデータベースがどうもおかしい」
調べてみると、非常に多くの人が、「自分の犬」のサンプルを検査センターに送っていた、というもの。

ビッグデータの盲点!
なんとなく自分もこっそりやってしまいそう。「うちの犬、病気なのか調べてみようか・・」
だけど、そんなことする人がいるとは、最初は誰も考えないはず。

20XX年、人類に君臨したAIは、こう言った。
「ビッグデータをむちゃくちゃにするのは人間である。だから正しい判断ができないではないか。人間は地球から駆逐するべきである」





IMG_7013
岐阜から土屋先生が腹腔鏡下胆嚢摘出の見学に来られた。
おつかれさまでした!





 

 

「AIの行方」への1件のフィードバック

  1. 確かに、人間を駆逐すれば、今起きている殆どの『被害』は、なくなりますね。
    君臨したAIは正しいのかも。。。(涙)

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