はりねずみ通信

高齢の動物と

おそらく動物を飼ったことのない人には想像しにくいことに、「高齢の動物と人間の関係」がある。

犬や猫は、平均寿命が14〜15歳である。その年齢に近くなると、心臓や肺の機能が低下したり、免疫力が下がったりするため、容易に循環不全に陥ったり、肺炎などの感染症になりやすくなる。腫瘍などの発生も多い。
そのため、不意に死が訪れることがある。
急にそのような事態になったとき、多くの方が「とても受け入れられない」という。
「自分の親が亡くなったときは、こんなに悲しまなかった」
とさえ、言われる。
周りの人は、十分寿命を生きたのだから、そんなに悲しまず、現状を受け入れてほしいと願う。
ところが、なかなかそうはいかないことが多い。

なぜだろうか。
大きな理由に、動物が子供のような存在である、ということが挙げられる。
動物たちは、高齢になっても純粋無垢だ。いつまでも、守るべき存在であるし、人を頼って生きている。
多くの人が、子供を亡くしたような感情を持つのは、当然である。
また、動物と人間の関係が、10年以上の時を経て、とても密接になっていることも理由であろう。
お互いに、さまざまな感情のやりとりをしてきた。経験から、より深いコミュニケーションが可能になっている。
そんな近い存在が、なくなること。その喪失感はとても大きい。

われわれ獣医師も、周りの人も、
「もう寿命なのだから」
と簡単にとらえてしまうことがある(これは、私自身の経験からもそうである)。
深い悲しみがいつまでも理解されないと、そのひとはとても長い期間悲しむことになってしまう。

動物を亡くす悲しみにそういった側面があることを、多くの方に知ってもらいたいと思う。

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ちっちゃい

「高齢の動物と」への10件のフィードバック

  1. 切なくなりますね。
    どんなに頑張っても20年位しか一緒の時を過ごせないのですね。
    あんこと、きんと、私の寿命を足して3で割れたらいいのに・・・。
    と・・思ってしまいます。
    パピーだった子がいつの間にか私の年を追い越して
    いくのですね。。
    一日を大事に過ごしたいです。。

    1. きなこさん、そうですね。でも、短い命だからこそ尊いのだと思います。一日一日をたのしく過ごしてほしいです。

  2. お疲れさまです。
    先生の言われてる事本当にそのままの
    気持ちです。
    長男犬が今月で、11歳になります。
    まだ初老ですが、ふと顔を見ると表情が
    おじいちゃんになったなぁとか感じる事が最近多々あります。
    何頭いても、一頭づつ違った愛しさや思いがあり、その子の性格によっても人間側の接し方も違います。
    14、5年は短いですがその年月、毎日毎日同じ事をあの子たちと接し、繰り返し
    日中人間私だけ、犬3頭ですが喋ってます。
    お隣さんはもう慣れたかも知れませんが
    隣の奥さん一人でずっと喋ってる、たまにそんなことしては駄目何回言うたらわかるの?と、話ししてるから笑ってるかも知れないです〈笑〉

    今は長男犬もまだ暴れていますが、2、3年したら老化も進み私も気持ちに覚悟しておかないといけないですね。
    でも、こないだ可愛い赤ちゃんで我が家にやって来たのに居なくなるなんて考えられないです。

    1. もあの母さん、ずっとしゃべっていると相当な「会話」ができるようになりますね。以心伝心というか。そうなると、運命共同体ですので、そこにいないことが考えられなくなりますよね。でも、備えも必要ですね。

  3. ミミは、1週間ぐらい前、水も飲まない・ドックフードも食べない・廊下の突き当りの暗い所で寝たまま動かない状態でした。
    今まで何があっても食欲だけはあったのに・・・
    診察室でのかない先生の神妙な顔つきを見て、
    その時はもうだめかと家族で覚悟をしました。
    原因も分かり(仮定ですが)高濃度ビタミンC点滴週2回と皮下点滴週4回で何とか復活しました。
    看護師さんにも色々声をかけて頂きました。
    有難うございました。
    食事と排泄介助は必要ですが、『ミミ』と呼ぶと顔をあげて、こっちを向いてくれます。
    これから日々のミミとの生活を大切にして、寿命まで過ごしていきたいと思います。
    これからもよろしくお願いします。

    1. モックさん、少しでも体調がよくなるよう、できるだけしたいです。
      大変ですが、一緒にいる時間を楽しく過ごしてほしいと思います。

  4. がくは もう14歳になりました。
    毎朝 母の がくちゃん どうしたん?って言う大きな声で目覚めます。
    足腰も弱って 朝起きた時はヨタヨタで歩きだします。
    いつも 調子が悪くなるのは早朝が多いので 毎朝ドキドキしています。
    がくが 我が家に来てくれたから 今まで14年楽しい事がたくさんあったし まだ私も収入もあって 体も元気なので 何かあっても最後まで見てあげられるし!って いつか来る別れの時のショックが少しでもマシなように考えたりはしていますが その時が来たら 自信はありません。
    何度も 病気や手術を乗り越えてまだ 我が家で尻尾を振って帰りを待っててくれています。
    仕事終わってからの 通院は疲れる時もありますが 一日でも長く一緒に過ごしたいので 頑張ります(*^_^*)
    先生 気を付けて 元気で帰って来てくださいね~
    頑張って 待ってます(^-^)

    1. がくさん、いろいろありましたが、がくちゃんはほんとにがんばってますね。
      一日一日が楽しい日でありますように。
      待っててください(^^)

  5. 昨日はお世話になりありがとうございました。しばらく体調もよく無事13歳を迎えたのでこの様な時間がもう少し長く続くかと思っていましたが現実はやはり甘くはなかったです。先生にPLDDをして頂いてからの6年はサーフィにとって第2の犬生の始まりで楽しいこと嬉しいことを色々共有でき感謝しております。

    やはり食べてくれないのでいろいろと試行錯誤しながらやっていますが大半があちゃーるのお腹の中へ。。。 まっ。処理班のおかげで食材が無駄にならなくてたすかりますが。

    必ずいつか来る。その日まで今までのサーフィがくれた幸せに感謝しながら愛情いっぱいできることをしてやりたいです。サーフィは感受性が強く私の気持ちにシンクロするのでメソメソせず前向きにまずは私が明るく、元気!にしていきます。
    これからもどうぞよろしくお願いします。

    1. サーフィママさん、サーフィーはとてもがんばってますね。体力は落ちていると思うのですが、表情がとてもいいです。
      注がれている愛情のたまものだと思います。

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