はりねずみ通信

表現すること

トライやるウィークの子どもたちの文集が送られてきた。
当院でいろいろなことを体験したり、見たりしたので、どんなふうに感じているのか。みなの文章を興味深く読んだ。
わたしたちが当たり前であると思っていることを、彼らは強い感受性で受け止めていることがわかる。特に手術は、特別なインパクトを与えたようであった。

「血がどくどく出た」
と書いている人が多かった。眼瞼内反の手術で、まぶたを切って形成する手術の時、「血がどくどく出たので、キモチが悪くなって手術室を出た」と書いてある。
まぶたは出血が多い場所ではあるが、血はじわっとでることが多い。「どくどく」は大げさだなあ、と思ったが、つまりは心象風景なのであろう。

そのほか、手術のことをテレビドラマのように、劇的に表現する人もいた。
自分にもそんな時期があったと、なんとなく懐かしかった。

中学生たちに希望することは、拙くてもいいから、自分の心にピッタリの言葉を見つけて使ってほしいということである。大人の期待に応えて、背伸びした言葉遣いをしていないか。かっこつけようと思って、心にもないことを言っていないか。
いまはまだ成長途中なので、うまく表現できなくて当然である。
でも、これから、自分が見て感動したことや、心から感じることを言葉で表現する練習をしよう。うまく表現できて、人に正しく伝えられたときのうれしさは格別である。それを体験して欲しい。

心の中や、美しい自然の風景、かわいい動物の動き・・。世の中には、表現できないと思われることがたくさんある。これらは、だれかが表さなければ、その時間に閉じ込められて、過去に去ってしまう。
音楽家や画家、写真家、役者さんなどは、簡単に表現できないことを人に伝える職業である。でも、芸術家でなくても人間は何かを表現して生きている。表現することが人間そのもの、と言っていいかもしれない。

そこから何かがつながって、やがては自分にも返ってくる。
怖がらないで、どんどん表現してみよう。

 

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雪の日、屋外で掃除をする看護師の高瀬。りっぱ!

 

 

 

 

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