はりねずみ通信

目標とは

一般に「目標を持って過ごしなさい」とよく言われる。
私であれば学会発表のためにデータを集め、まとめたりする。その準備の段階でいろいろな学びができ、自分も成長できる。そして発表により自分の「作品」が他の人の目に触れることにより、客観的な自己評価もできる。
それが終われば、また次の目標に向かう。
そうやって1年を過ごすと、実績ができ、ふりかえったときなんとなく達成感はある。それが動物医療に貢献する、と考えれば意義のあることをしている、と言える。

ところが、世の中には目標を設定できないことが非常に多く存在する。
たとえば、友情を大切にする、というようなことはゴールを定めようがない。
目標を持って「もっと大切にする」なんて言えない。
うまくいかない人との関係、親の介護、よくなる兆しのない病気・・。
そういったものは、到達点が見えないことなので、がんばろうと思ってもがんばれない。

どうしても「宙ぶらりん」になることは世の中に存在する。
むしろ目標を持てることのほうが少ないかもしれない。

そういった宙に浮いたような、目標を定められない状況に耐える能力をネガティブ・ケイパビリティーという。
そのことは、以前ここで書いた。

子供の頃は、試験でいい点を取ったり、進学することが目標だったりするのでわかりやすかったが、大人になるとそうはいかない。
いろいろな重みに耐えなければならないので、たいへんである。

けれど、それでこそ人生!

 

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はるまんきつ

 

「目標とは」への5件のフィードバック

  1. こんにちは(*^^*)
    ネガティヴ・ケイパビリティ、
    「できない状況を受け止める能力」
    簡単に解決できることより、解決できないことのほうが実は多いのかもしれませんね。
    そして大人になると、わかったふりをして、やり過ごしてしまうことも多いのかも。
    「待つ力」私もしっかり持ちたいです。

  2. 今日はありがとうございましたm(__)m

    答えの出ない事態、状況に耐える力‥家事しかり、仕事での立場しかり、何で?何で?と問いかけても答えが出ない毎日です。
    先生は神か~と思う日が多々あります。
    しかし、診察室の先生は多忙な毎日の疲れを微塵も感じさせず、動物までもが甘える。(ふうちゃんが注射で鳴いたの初めて聞きました)
    人柄が滲み出る表情、言葉(^^)
    私は何を試されてるのか?何の修行なのか?と思う日があります。
    生きてるという事なんですかねぇ‥
    感覚で生きてる私には、超哲学的で難しいです。
    見返りを求めない、そんな人になりたいです(>_<)

    1. ふうさん、注射がちょっと痛かったですね、すみません^_^;
      いろいろ問われることが多い毎日ですが、自分なりに答えていくことが生きていくことなんですよね、ってちょっと哲学的(^^)

  3. 先生、診察ありがとうございました。
    先生の笑顔と「大丈夫ですよ。」の言葉にとても救われます(^.^)
    あんなにお忙しいのに、先生はまだまだいろんなことされて、今でも神様みたいなのにまだ進歩されるのですね。
    先生も1日24時間なんですか~?身体休める時間はあるのですか?って思っちゃいます。
    昨年は到達点を途中で見失って、大切なものを失ってしまいました。先生の今日のブログは、とても勇気を与えてくれました。ありがとうございました。

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