はりねずみ通信

バリエーション

週に1回通う英会話学校の先生は、あいさつをしたあと、
「この1週間はどんなことがありましたか?」
といつも質問してくださる。

私はそこで、いつも頭が白紙になる。
この1週間、何したっけ・・。あたまに思い浮かばないので、
「いつものように診察して手術して、忙しかった1週間でした」
みたいな答えをする。

あまりにもたくさんのことがありすぎて、要約できないのである(英語で言わなきゃならない、というのもあるけど)。

チワワの大きな肝臓腫瘍の手術を、腹腔鏡下で成功したこと。
非常に重症の胆嚢粘液嚢腫の犬の手術で、術中に右肝管のリークを発見し、鏡視下で縫合できたこと。
頸部椎間板疾患の紹介症例で、実際は脳疾患の疑いもあり、MRI検査を行うことを勧めたこと。
トイ・プードルの緊急帝王切開で、母子共に元気だったこと・・。

どの場面でも、飼い主さんと病気への対処をディスカッションし、よい結果も悪い結果も受け入れられるかどうか真剣に話し合って行った。
命がかかる場面では、飼い主さんから信頼されなければならない。
限られた時間で、必要十分な説明をし、飼い主さんが持っている心配を取り去ること。それができなければ、託される可能性がなくなる。
つまり、信頼に足るものと見なされなければ、救える命が救えなくなることもあるのだ。
もちろん、結果も伴わなければならない。

でも、これも一歩下がると、普通の日常とも言える。
生涯を終えるとき、神様に「どんな一生でしたか?」と問われると、「いろいろあった人生でした」と答えるのかもしれない。

私の好きな本「ドクターヘリオットの不思議な体験」(http://amzn.asia/bX4sI4I)にこんな一節がある。
1日のうちにめまぐるしくいろいろなできごとがあった獣医のヘリオット先生が、獣医大学時代に教授が語った言葉を思い出す。
「君たちの仕事は、ありとあらゆる苦労と困難が待ち受けている。でも心配しなくていい。バリエーションのある人生を送れるから!」

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特発性乳び胸のため、胸腔鏡下心膜切除と胸管結紮術をうけたメーコちゃん。
今日退院できる。よくがんばったね!

 

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