はりねずみ通信

トライやる、つづき

「先生、折り紙折っていいですか?」
と中学生たちがきいてきた。
「いいよ」
というと、にこっとして腹腔鏡トレーニングボックスへ飛んでいった。

朝のミーティングで、
「みんな昨日は苦労していたけど、一番はじめはぼくもまったく同じでした」
そう言った。最初からできる人は、誰ひとりいない。
腹腔鏡での折り鶴は、箸でごはんが食べられれば誰でもできる。でも、誰でもできることをずっと続けるひとは、意外にいないんだよ。
その言葉に響いてくれたようだった。

他の獣医師と話をしていたとき、こんな話があった。
「学生の時に優秀だった人が、かならずしも社会人になって活躍していると限らないよね」
頭のいい人は、何かをする前に結果を予測する。
「こんなことやっても無駄じゃないか」
そういう思いが先に立って、意味のないような努力を避けるように思う。

以前にも書いたが、目の前のマシュマロをすぐ食べず、何分か待って食べると3倍もらえるようなゲームをすると、ハーバード大学の学生よりチンパンジーのほうがよい成績になるそうだ。
かしこい人は、色々な理由をつけて、よりスマートに事を運ぼうとする。
愚鈍になれないのだ。

頭の善し悪しより、そのことに夢中になれるか。そのほうが重要だろう。
10000時間、そのことに取り組める人は天才と呼んでいいらしい。(・・もちろん、頭がよく夢中でひとつのことに取り組み、すごい仕事をする人もいる)

中学生たちが熱心に取り組んでいる様子を見ると、もしかすると内視鏡手術は早期の英才教育ができるのでは、と考えた。
実物に模した臓器を使い、トレーニングボックスで練習を続けたら、天才外科医を育てることができるかも。
そんなことを夢想した。




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彼らが練習したあと

 

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かない動物病院
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