はりねずみ通信

2017.01.21

指導医

「愛され指導医になろうぜー最高の現場リーダーをつくる−」(志水太郎著、日本医事新報社)という本を読んで、まだショックから立ち直れていない。

私が臨床獣医師として働いてきたことは、獣医師個人という面では適切だったかもしれない。けれど、チームで動物医療に取り組む動物病院という単位で考えると、まったくと言ってもいいほどダメであることを突きつけられたからである。

この本は医師が書いたものだ。ベテランの医師、初期研修医、看護師、医療スタッフ。さまざまな人が働く現場で、患者さんの最大のアウトカムを得るために、指導医としてどう取り組んで行けばいいかが書かれている。忙しい現場で、業務をこなしながらも若手医師を指導し、「教育の場」として施設を運営していくこと。医療の現場ではごくあたりまえのことなのかもしれないが、私にとっては新しいことばかりであった。(紙面の多くは、他の医師とのコミュニケーションの取り方に割かれているが、腑に落ちることばかりだ)

つまり、私はプレーヤーとしての意識は高かったものの、リーダーとしての意識(または資格)が完全に不足していることが明らかになったのである。

本当はこの本は、後期研修医以降の指導医を対象に書かれたもので、臨床経験が5−6年の医師向けである。私には遅すぎるか・・。
けれど「試練は成長のチャンス」とこの本にも書かれている。自らの過ちが見つかったのなら、それは成長につながるはず。

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わくせいちょくれつ

 

 

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