はりねずみ通信

2016.03.24

モホロビチッチ不連続面

たしか高校の時、地理の先生(たぶん)がある事柄を説明したあと、
「これをモホロビチッチ不連続面といいます」
と言った。
私は最初、
「モホロビチッチフレンゾクメン」
と聞こえて、世の中には長い名称もあるものだ、と思い何度も唱えてみた。なにか呪文のような響きではないか。
そして月日は経ち、2016年の現在でも、私はその単語をはっきりと覚えている。
でも、高校を卒業してから一度もその言葉に出会ったことはなかった。つまり、私の人生にあまり関わりのないものだったようである。
ところが、年に一度ほど、私はこの単語を思い出す。でも、調べもせずに放っておく・・。その繰り返しで30年ほど経ってしまった。

昨日、久しぶりに「これ」が頭に上がってきたので、思い立って検索してみた。
(何でもすぐ検索できる便利な世の中だが、あまり多用しないよう気をつけている。知ったつもりになってしまうので)
地球は地殻という外側の部分と、マントルという芯の部分でできている。その境界のことを「モホロビチッチ不連続面」という。
どうりで耳にしなかったわけだ。そんな地中深くのことに普段出会うわけがない。

モホロビチッチ、というのは人名で、クロアチアの地震学者であることもわかった。
なんとなく表面である地殻は硬く、中心のマントルは軟らかいものだと思っていたら、実はマントルのほうが硬いのだそうだ。(・・こういう知識はクイズ番組にはいいが、ほんとうに理解したことにはならない)

高校の先生も、こんな覚え方をされたら教えた甲斐がなかった、と言うだろう。
たしかに。
ほかはまったく覚えていない。

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せなかでかたる

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