はりねずみ通信
2018.02.08
研究発表会で
日曜日、姫路駅の中央口で佐藤さんと待ち合わせした。
「昨夜はお休みになれましたか?」
ときくと、緊張して全然眠れなかった、という。舞子へいく電車の中で、いろいろ話をした。たった3分間のスピーチだし、大丈夫ですよ。
舞子ビラで行われた兵庫県開業獣医師会研究発表会は、午前中は心臓病で有名なの竹村先生の講義、昼から症例発表会というプログラムだった。兵庫県だけではなく、大阪や関東からも獣医師が集まる。100名以上の獣医師が大広間にいて、その隣の部屋で協賛企業がブースを設け自社商品をならべてピーアールする、という構成になっている。
講義や発表会の休憩時間などに、企業ブースなどに足を運び、動物に関する新しい機器や薬、さまざまな商品を手にとって見たり、企業の担当者と直接話をする。
研究発表会では口頭発表のほかに、ポスター発表がある。
私は今回は口頭発表をやめ、ポスター発表をした。ポスターは企業ブースが並ぶ部屋に張り出されるのだが、事務局の計らいで私の作った金剛水のポスターは、佐藤さんのブースの横に張ることができた。
「水とサプリメントは遠慮する」
という獣医師が多いという。学会で併設される企業ブースでは、とてもたくさんの「動物によい水」「健康を保つサプリメント」が展示される。どれも似たり寄ったりなので、ほうっておくと見逃されてしまう。
私は休憩時間ごとに金剛水のブースに寄り、知り合いの獣医師をつかまえては機能水金剛のアピールをした。
この研究会が始まってから8年間、ずっと役員をやったり、ほとんど毎年発表してきたので知り合いは多い。最初はしぶしぶ話を聞く人も、「金井先生がそれほど言うのなら」と濃縮水のサンプルを持って帰ってくださった。
佐藤さんが持参されたサンプルは、ほぼ全部配ることができた。
さて、いよいよスピーチの時間がきた。
獣医師らがお弁当を食べている前で、企業が壇上にあがり3分間、自社商品を紹介する。
順番に進んでいたが、いよいよ最後の方になっても佐藤さんの姿が見えない。
心配になって見に行くと、佐藤さんは広いブース部屋で一人椅子に座っていた。
「もう順番ですよ」
顔は憔悴(しょうすい)しきっている。
私は佐藤さんを列の最後に並ばせ、少し離れたところで見守っていた。
鉛筆で書いたスピーチの紙を握りしめて、佐藤さんは何度もこちらを見た。そのたび「大丈夫ですよ」と顔でサインを送る。
3分間のスピーチは堂々としたすばらしいものだった。
金剛水の科学的裏付けにも触れて、獣医師にもよく伝わったと思う。
マイクを持ったまま、絶句しちゃったらどうしよう、とずいぶんどきどきしたのでほっとする。
子供のピアノ発表会を見る親の心境は、こんな感じか。
よくがんばりましたね。
つづく。
1件のコメント
こんばんは(*^^*)
お疲れ様でした!
「香村 金剛水」と「機能水金剛」の話を、福島県出身(今は結婚して東京都在住)の友人にしたら、
「嬉しいな♪ノームのお役に立てるものが福島からあるなんて♡福島の事思ってくれててありがとう♡本当に嬉しかった(*^-^*)」
って返信くれました。
震災で痛めつけられ、復興を心ない風評被害で踏みにじられても、こんな優しい言葉をかけてくれる。
これからも応援していきたいです。
佐藤さんと先生の発表が、たとえ小さくても何かのきっかけになりますように!
コバシさん、福島の人はいい人が多いんです。って3人ほどしか知らないんですけど(^^)
私ができることはたいしたことがないんですが、継続していくことがだいじだと思っています。