はりねずみ通信
2015.02.23
獣医内科学アカデミー
この週末は獣医内科学アカデミーに参加してきた。
(この時期、学会等が多いので来院される方やスタッフには、とても迷惑をかけている)
私はこの学会が始まって以来ずっと参加しているが、年々内容の充実度が増している。大学の先生(内科系)が主催する学会だが、獣医医療の将来を見据え一コマずつ前に進んでいる感じがして、参加するのが楽しみである。
たとえば膵炎の治療について、現在行うことが可能な血液検査や組織検査を、どう組み合わせて使ってくか、その限界はどこか。臨床系の獣医師と、大学病院の獣医師、病理分野の専門家が本音で議論する。
「いろいろ論文や教科書には出ていますけど、実際どんな感じですか?」
というようなフランクな感じでディスカッションしていく。最終的な結論は出なくても、現時点ではここまでは言える、というゴールは得られるので、聞き応えがあった。
また地味ではあるが、内視鏡(腹腔鏡)による生検(組織検査)のガイドラインを作る、という取り組みもあった。
どういう手法を用いて行うか、合併症を起こさず検査ができるにはどうしたらいいか。それらには、きちんとした基準が必要である。ガイドラインや診断基準に関してて、獣医医療では整備が不十分なため、とても重要な作業だと思う。
実は、今回の講師であった日本大学のS先生に影響を受け、私は腹腔鏡に取り組むことになったのである。10年ほどまえに腹腔鏡で肝臓の細胞診を行う動画を見て、「絶対にこの手技をマスターしよう」と心に決めたのだ。
思えば、こういう学会の参加により、動物の医療を深く考えるきっかけを得たり、進むべき道を決めたりしてきたのである。そういうことを、もういちど思い出したのだった。
1件のコメント
かない先生がいないのは、ちょっとさびしいですが、
学会にいかれて、どんどんと進歩していく医療を
取り込まれていくかない先生には、本当に飼い主
にとっては頼もしく思い有難い事ですo(^o^)o
昨日、マラソンの応援もかねレックスの散歩で、ロット
ワイラーのリン君に会いましたo(^o^)o
元気でしたよo(^o^)o胃捻転でかない先生に手術して
もらったとかで。大型犬2匹のうえ、レックスを知ってる
子供さん達が集まってきたので、あまりお話しできなかった
ですが、リン君もすごく喜んでましたo(^o^)o
証明書でてきました((^ω^)
レックスさん、マラソンはたくさん人が集まったでしょうね。大型犬2匹は、みんなに注目されたでしょうね(^^)