はりねずみ通信
2017.02.02
惜しい
動物看護師の白井は、昨年専門学校を卒業し当院に勤めはじめた。この春でやっと1年である。
できるだけ手術に携わってほしいので、新人であるが手術看護師(オペ看)のチームに入ってもらっている。
簡単な手術の助手や、外回りの仕事が主だが、いろいろと覚えなければいけないことも多い。どんくさいところもあるが(昨日も片付けの時、腹腔鏡のカメラヘッドを床に落としそうになった)、彼女なりに懸命に取り組んでいるようである。
昨日はブルドッグの三点骨盤骨切り、腹腔鏡下肝生検、フェレットの腹腔鏡下副腎摘出などの手術を行ったが、終わったあと白井と話してみた。
「動物看護師は、いろいろ覚えなくてはならないことがあるよね。手術のこと、動物のケアのこと、患者さんとのコミュニケーション・・。色々な切り口があるから、それを少しずつ深めていければいいね」
「はい、覚えなければならないことがたくさんあるので、がんばりたいです」
毎日が新しいことばかりで、とまどっているようだが、意欲を感じる。
内視鏡外科は、目の前にあるモニターにうつる複雑な作業をいつも見ているので、とくに関心があるようだ。私が行っていることをすごいと思ってくれている(らしい)。新人にとっては新鮮なのだろう。
褒めてくれるつもりなのか、こんなことを言う。
「金井先生はほんとうにすごいと思います。でも、普通にその辺を歩いていたら、そうは見えないので惜しいとおもいました」
・・こう言われて、喜んでいいのかどうか、微妙だ。「普通で悪かったな」と突っ込むべき?
でも、ありがとう。
1件のコメント
PLDDというワ-ドを初めて聞いた時、それはどんな治療なのか、どこでできるのか、された方のブログはないか、うちの子にできる可能性はあるのか、と随分ネットで調べました。
一番にこの病院がヒットしました。
たくさんの方の経験談を読ませていただきました。
ほぼすべての方が姫路のK病院、K先生と書かれていました。
こちらにお願いしようと決めました。
でもその後で…全国から集まってこられる先生って、権威?、オーソリティ?、イケイケ?、怖い?などと不安が・・・
病院に到着してみると、普通の病院で人で溢れる普通の待合室。
初めてお会いした先生は拍子抜けするほど穏やかで良い意味で「普通」でした。
だから皆さんが頼ってこられるんだなと思っていました。
でも今は少し違います。
お忙しくても素早く帰ってくるメールの返信、先生からのお電話、ほぼ毎日綴られるはりねずみ通信の柔らかな文章。
やっぱり先生はただ者ではありません。
だって私につられてはりねずみ通信を読み始めた犬飼いの同僚達が、すぐに先生のファンになってしまいましたから♩(笑)
手術後約20日のミルクはまだあまり変化がありません。
変化がないのがいいのか、まだそんなものなのか。
心が揺れるこの頃です。
ミルクママさん、動物病院の立地場所や普通の待合の感じから、間違えてきてしまったと思われる方も多いかと思います。待合から診察室のあたりは開院当初から同じです。私自身も、だいたい変わらず普通です(^^)
PLDDは、はっきりした効果が出るまで1ヵ月から3ヵ月かかります。現時点では変化がないことが良好な証なので、もう少し様子を見ましょうね。また経過を連絡いただけると助かります。