今日が最後の日であれば | はりねずみ通信| 姫路の動物病院かない動物病院

休暇の間、何冊か本を読んだ。

「英文徹底解読 スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式講演: ジョブズが本当に伝えたかったこと」（畠山 雄二著、ベレ出版）
英語の勉強も兼ね、読んだが、とても興味深かった。
スティーブ・ジョブズはアップル社の創業者で、今私たちが使っているパーソナルコンピュータやiPhoneの生みの親である（講演ではウィンドウズはMacのコピーだと本人が言っている。そうすると、パソコンを創った人、という表現は妥当であろう）。

スタンフォード大学の講演の中に、こんな話がある。
ジョブズは30歳を過ぎた頃から、毎朝鏡に向かってこう考えていたのだそうだ。
「今日がもし、人生最後の日なら、今行っていることを今日もするだろうか？」
講演のYouTubeをみると、このとき学生からは笑い声が上がる。毎朝鏡に向かってこう言うのは、まあ言ってみればおかしな行為ではある。
しかし、スティーブ・ジョブズは毎日毎日（本当の死を迎える、その日まで）それを繰り返してきたのだそうだ。
「何日鏡に問いかけても疑問がわくような日々ならば、それは修正が必要なのかもしれない」
そう言った。

私は、休暇の間、いちど自分の頭を空っぽにして、もう一度自分が本当にしたいことを考えてみた。
毎日いろいろなことに忙殺されていると、何がしたいのか、どこに向かえばいいのか、正直少しわからなくなっていた。
「もし、今日が最後の日なら」
そう考えてみるのは、よいアイディアだ。本当に重要なことが、はっきりするからである。

私は、いつものように動物の病気を治し、飼い主さんの不安を解消する。それで終わり。
そうすれば自分も幸せであろう。

結局たいした結論ではない（つまり、普段していることをそのままするだけなので）が、私にとってはそれが重要だった。

元気になったぴよ