はりねずみ通信
2017.01.05
人類の優れたところ
年の初めなので、すこし大きなテーマで。
人間という生き物は、いろいろと問題が多く、2017年の世界情勢を不安に思う人も多い。世界が平和であることを望むより、個人の幸せが優先される時代になったのかもしれない。
年末に、私はベートーベンの第9を数え切れないほど聴いた。見たい番組がないので、クラシカ・ジャパンをかけているとずーと第9ばかりだったのだ。第9の魅力を指揮者のブロムシュテットはこう語っていた。
「聴きに来る人は、音楽に抱きしめられる気持ちになるはずです」
たしかに、第9には大きな存在に抱擁されるイメージがある。動物たちが人間に抱きしめられるように、人間が何か大きなものに抱きしめられることはない。だから、第9は演奏され続けるのかもしれない。
おそらく、1000年後も演奏されているはず。
世界中の人の心を捉えることに成功したのは、こういった音楽を中心とするさまざまな芸術であろう。
人類が成功したひとつは、芸術である。
もうひとつ成功した事柄がある。
それは科学である。私は医学に携わるので、特に医学にフォーカスするが、医学は人類がグローバルに成功した最も大きな事例であると思う。
もともと魔術的な要素があった「病気の治療」を、サイエンスにした。この業績は大きい。現在では(いろいろ問題があるにせよ)世界中の医師や獣医師が、同じ土俵で薬の話や、病気の仕組みについて話し合うことができる。伝聞や「まやかし」をできるだけ排し、科学的なエビデンス(証拠)に基づいた治療をする。その方向性が確たるものになっている。
先日「ポスト真実」の話を書いた。
真実より、人々の気を引くような言動や扇動的なパフォーマンスが世界を動かす時代、と言われる。
それも人間の一面だが、人類にも優れた面もあることを、もう一度思い出したい。
1件のコメント
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
一日出遅れのコメントですいません。
たづくりは、とっても難しいのに、すばらしい(*>∀<*)
と、料理がめっちゃじょうずな友達がいってました。
先生の妹さん、ナイスです( =^ω^)お父さんもお母さんも、とっても
すてきに写ってます。
今年もよろしくです( ・∀・)
レックスさん、本年もよろしくお願いします。
たつくりは石油ストーブの上で、じっくり乾燥させるとパリッとなるんですが、何せ時間がかかる。。
レックスが今年も元気で過ごせますように!