はりねずみ通信

2018.06.26

週2回

健康な体を作るため、もっとも合理的なエクササイズはなにか。
たとえば、毎日ランニングをするのがいいのか、ジムに通ってトレーニングをするのがよいのか。回数は?強度は?

そういうことを科学的根拠に基づき解き明かす、という番組をみた。
興味深かったのは、毎日規則正しくやるよりも、週に2回、自分の能力の限界まで身体を使う運動のほうが効率がいいということ。
これは数々の研究で証明されている。
ダンベルを持って腕を曲げ伸ばしする。もうこれ以上できない、というところまでがんばる。それを週2回行うだけで、数週間の後に筋肉量が1割以上増加するのだそうである。他の方法とくらべ、これが最も効率的なやりかたなのだ。

なぜ週2回なのか。
私が想像したのは、この回数と強度は、本来人間が身体を使ってきた歴史に符合するのでは、ということ。
人間の祖先は、狩りをするとき獲物を全力で追いかけたり、外敵から必死で逃げたりして体を利用してきた。だいたいそれが週2回くらいだったのではないか。
毎日走り回って暮らすのは無理である。残りの日は、何もしなかったり、おしゃべりして過ごしていたのだろう。
何万年もの年月をかけ、そういった体の使い方に適合するよう、人間の身体は進化した。

つまり、古代の人間のように体を使えば、健康を維持できるはず。
だから現代のように毎日規則正しく仕事をしたり、決まり切った運動メニューを日々課すのではなく、週に2回ほど必死でなにかをするほうがよい。これは身体だけでなく、頭を使うことに関してもそうだろう。

いまの時代、毎日勤勉に何かに取り組むことがよいような呪縛がある。
毎日勉強したり、出勤したり、運動しないと不安になるからだろうか・・。

たしかに。
週2回しか仕事しなくてよい生活はあこがれるが、ホントにできるかと問われれば、やや心配。

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けづくろい

 

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