はりねずみ通信

2015.05.07

身体能力

私のように、近視である者が老眼になった場合、初期には補正されて老眼の影響が出にくいらしい。
手元がやや見えづらくなっていたが、日常生活にはそれほど不自由はなかった。ところが、最近近視のほうがやや進み、少し先の方が見えにくい。そこで眼鏡屋さんに行って相談してみると、近視をもう少し矯正し、老眼鏡も必要だという。

実際、近視を矯正してみると、手元が断然見にくくなった。つまり、目は近くと遠くを同時にクリアに見ることができなくなっていたのである。それぞれの「専門化」が必要なのだ。近くを見る眼鏡と、遠くを見る眼鏡。

それで、近視用の眼鏡のレンズを交換し、近くを見るときは老眼鏡をかけると、すこぶる見やすい。これはなかなかいい、と思う反面、目にそれだけの「介助」が必要になったのかと、身体能力の低下にやや落胆する。

・・と思っていたら、メネハム・プレスラーというピアニストの演奏を聴いて、衝撃を受けた。
モーツアルトやシューベルトのピアノソナタを聴くと、身震いがする。彼は90歳なのだが、その音は、まるでいまそこで生まれたばかりの瑞々しさなのである。少女のような、という形容が当てはまるかもしれない。
演奏の画像を見ると、体は小さく、見るからにヨボヨボで、指先は老人のそれである。あの指が、あんな動きをすることは、生物学的に可能なのだろうか。

それでいっぺんに元気になる。
日々鍛錬すれば、みずみずしい感性と身体能力は保たれるに違いない。
今日から後半戦スタートである。がんばろう!

 

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