はりねずみ通信

2015.01.26

獣医師会セミナー

先週末は、マイクロサージェリーの専門家である北里大学の岩井聡美先生を招聘して、姫路獣医師会でセミナーを行った。
土曜日は当院で顕微鏡手術の実習、昨日日曜日は、ホテルサンシャイン青山で講義をしていただいた。

マイクロサージェリーとは、拡大鏡や顕微鏡を用いて、より繊細な手術をする分野である。たとえば、猫の尿管に結石が詰まるとする。そこを切開して結石を取り出し、糸で縫合するのは、肉眼ではできない。使う糸も、髪の毛よりもずっと細い(床に落とすと、もはや拾えない)。
岩井先生は、長い間、人間の医療分野で臓器移植に関する研究をされていて、現在、猫の腎臓移植にも取り組まれている。顕微鏡手術のとても高いスキルを持つ、希少な存在なのである。

私は腹腔鏡外科に関心があり、局所を拡大して見ることで、より精密な手術ができることを体感している。その流れから、顕微鏡手術に関心があって、今回の実習や講義を依頼することにしたのだった。

それらの内容がとてもすばらしかったのは、期待通りであったが、なによりも実際の先生にお目にかかって、いろいろな話を聞いたり、獣医医療の未来を展望できたことが自分のためになった。

強いインパクトを受けたので、なにか塗り替えられた感じがする。
さて、どう展開されるか、乞うご期待。

IMG_6031
おおあくび

 

2件のコメント

  • 今日病院に行ってよかったです。
    初めての入院と手術でビビアンもきっと不安がってると思います。
    今年で10歳になるビビアンと後もう少し…少しでも長く一緒にいたいです。
    こんなにも心配でこんなにも涙が出てくるものかと…。
    成功して元気なビビアンが帰ってきますように。

    よろしくお願いします。

    • びびあんさん、来てよかったですね。きちんと治療しますから、心配しないでくださいね。

  • 金井先生、今日は本当にありがとうございました。
    予定をキャンセルさせてしまい申し訳ありませんでした。
    でも、キャンセルしてまでシュシュを診て頂けたこと、心から感謝しています。
    今は無事に手術が終わり、ホッとしています。
    先生、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

    面会なのですが、本当なら行くべきだったのかもしれないのですが、
    前回の去勢手術の時は日帰りで、初めての入院になったので
    変に会ってシュシュが余計寂しがってしまわないか…
    でも、慣れた家族を見れば少しでも気が紛れていいのか…、
    散々悩んで結局行けませんでした。申し訳ありません。

    動物の気持ちはどうなのでしょう?
    少しでも励みになるのなら、もちろん面会したいです。

    • Nさん、タイミングよく手術できてよかったですよ。面会はしていただいたほうがいいです。里心がつくから、面会を遠慮される方もおられますが、面会は動物の励みになると思っています。

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