はりねずみ通信

2016.05.12

昨日の手術より

昨日の手術より

ジャーマンシェパード、乳腺腫瘍摘出術
パピヨン、腎臓腫瘤のため腹腔鏡下腎摘出
トイ・プードル、腰部6ヵ所と頸部4ヵ所のPLDD(経皮的レーザー椎間板除圧術)
チワワ、腰部7ヵ所と頸部1ヵ所のPLDD(依頼症例)

獣医師は、動物が好きで獣医師になる。
だから、ものが言えない動物たちに何らかの外科手術を行わなければならないとき、(慣れているとはいえ)心に負担を感じる人は案外多いのではないだろうか。
知り合いのK先生は、骨折などの整形外科を得意とする獣医師であるが、
「手術した犬が、血の海を泳いで助けを求めてくる夢をみた」
と言っておられた。

動物を治すため、と理性では思っていても、潜在的にはなんらかの罪悪感を抱いてしまう。
わたしはそうである。

だから腹腔鏡やPLDDなどの動物への負担が少ない手術を広めることで、獣医師の心にも平安をもたらすことができるのでは、と考えている。
夜、ぐっすり眠れるように(私の場合は、どんなときでも眠れるのだけど・・)。

 

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おきにいり

2件のコメント

  • お医者さんは 大変な職業だと思います。
    たくさんの命を助けたり 痛みを和らげたりも出来るけれども たくさんの苦しんでる所を見たり 死に立ち会ったりしないといけない…
    若い頃 医者は無理なので 看護師になりたいと思った事があります。
    でも 亡くなるのを見るのが嫌で諦めました。
    がくは 右脚の靭帯が切れた時 違う病院で手術して頂いたのですが 凄い傷で 面会に行った時は可哀想で涙が出ました。
    左脚の靭帯の時は 先生にお願いしたのですが 毛は剃ってありましたが 傷口が小さいので、びっくりしましたが 嬉しかったです。
    腹腔鏡が広まると 動物にも飼い主にも良いことだと思います。
    もっと 広まるといいですね~♪

    • がくさん、昨日コメントつけ忘れてました^_^;
      動物にも、飼い主さんにも、獣医師にも。よい未来が来るような架け橋になりたいです。

  • 獣医師は動物が好きで獣医師になる。。
    そのお言葉、飼い主からしたら、
    嬉しく頼もしいです。

    今日はありがとうございました。
    新しい待ち合いは、新築のいい匂いがしてました。
    短頭種には、コンクリートの階段がヒンヤリして
    最高でした(^^)

    • きなこさん、獣医師はふだんは恥ずかしいので自分が動物が好きなど言わない人が多いです(^^)
      新しい待合、使っていただいてよかったです。

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