はりねずみ通信

2016.01.13

そらをみる

毎朝判で押したように、朝起きたら待ちかねた猫に餌をやり、入院動物を見に行って(最近ピヨは寒いので一緒に来ない)、神チャレの練習をする。そのあと新聞を取りに行くとき、東の空が目に入る。
ある朝の空は、折り重なる雲の側面に朝日が反射し、まばゆく光って繊細なグラデュエーションを作っていて、まるでオーロラのようだった。普段、かならず目にする空のはずだが、ちゃんと見ていなかった。そのときは、少しのあいだ眺めていた。

学生の時、天気のいい日には音楽棟の横の駐車場でトランペットを吹いた。
大学は郊外の田園の中に建っていたので、西に向かって立つと、遠くの伊吹山までまっすぐ望める。夕日が沈む頃が絶景なのだ。
私が、
「ほら、あんなに夕日がきれいだよ」
と友人に言うと、
「うーん。オレはいつもきれいな景色の中で育ったので、よくわからん」
という。彼は日本で2番目に人口が少ない村の出身なのだった。

わざわざ北欧までオーロラを見に行く人がいる。
だが、もし毎日毎晩、ふんだんにオーロラが見えたら、だれも感動しなくなるのだろうか。
私は、ありふれた景色を、当たり前のように思って、毎日ただ通り過ぎてしまっているのではないか。

忙しくて空も見ることができないとすれば、それはもったないことである。

 

IMG_7634
私が見てみたいと言ったら、がくちゃんがタキシードを着て来院してくれた。
がくさん、ありがとうございました!

 

 

1件のコメント

  • あら! 
    写真写してくださってたんですね(*^_^*)
    先生に 母の縫ったタキシードを着せて伺いますね~♪って言ってたのに 診察日の朝 機嫌が悪くて タキシードを持ったとたんに ウ~って怒るので 服だけ持って行こうって鞄に入れて行きました。
    診察日か゜祝日で 診察室がいっぱいで座れなかったので 車の中に暫く居ました。
    がくは 病院だと解っているので ブルブル震えておとなしくなっていたのでやってみたら 着せられました。
    待ってる間 タキシードでうろうろ駐車場を歩き回っていたので 少し恥ずかしかったです(-_-)
    でも 見て頂けて良かった♪♪

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