はりねずみ通信

2016.05.31

ある寿司職人のはなし

昨日は大阪で研究会があった。
そのかえり友人のT先生と一緒だったのでいろいろ話をするうち、ある寿司職人の話しになった。

T先生曰く、
「今まで行ったどんな食べ物屋さんのなかでも、最高なんです」
とのこと。週に3日しか開かず、完全予約制で、カウンターのお客さんだけ。時間になると店主が現れ寿司を握っていく。その日のメニューは完全に決まっていて、注文はできない。
その寿司を握る所作がほんとうに美しいという。
人里離れたところにあるのに、全国から人が集まるのだそうだ。

職人さんがお客さんと対面するその刹那に、すべてが凝縮されるような雰囲気を感じ、私はとても興味深く話を聞いた。
「ほとんど劇場のようです」
とT先生はいう。
寿司を握るその集中と、お客さんへのホスピタリティーが共存する場はどんなふうだろう。空想を膨らませる。

こういう話は、心の琴線に触れる。
・・ということは、私の中に職人への憧憬があるのかも。

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すれちがい

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