はりねずみ通信

養拙

木島櫻谷(このしまおうこく)の絵を観るため、先日京都市文化博物館へ行った。
櫻谷は動物画や風景画を描いた、明治の日本画家である。
動物画をみると、ほんとうに繊細で、鹿の毛の柔らかさ、小鳥の羽の光沢などが目の前に生きているように描かれている。きわめて写実的なのに、動物たちの姿や表情にどこか愛嬌を感じさせる。それが櫻谷の魅力だろう。

展示を見ていると、ふと目にとまったのは扇に書かれたこんな言葉である。
「養拙(ようせつ)」という二文字。見たことがなかった。解説にはこんなふうに書かれていた。
「養拙とは、子供の頃の素朴な心を守り、大切に養うこと」
櫻谷が大事にしていた言葉なのだそうだ。

次に目を見張ったのは、彼の緻密なスケッチである。ノートの端に鳥の羽を貼り付け、それを正確に模写していく。非常に細い筆を使い、色のグラデュエーションを表現する。その執念といっていいほどの鍛錬が、あの作品群の基礎となっているのである。

子供の心を持ちながら、美への追究を怠らなかった。
養拙という言葉に、彼の人生が集約されていると思った。




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「養拙」への4件のフィードバック

  1. 今日はポニョがお世話になりありがとうございました。かない先生がコンタクトにされどうかな?と思ってましたが今まで眼鏡だったことが嘘の様に違和感がなくコンタクトがよく似合っていてカッコ良かったです!また来週金曜日も宜しくお願いいたします。

  2. 日本画の色と繊細な線と力強さって油絵絵とはまた違う魅力がありますよね。

    感動を、与えてくれたり、ホンワカさせてくれたり芸術って素晴らしい^_^と思います。心の栄養になりますね。
    美術館からは少し離れていますが、北野天満宮の近くに木島櫻谷旧邸宅があったのを見つけました。お正月にはよくいくのに知りませんでした。機会があれば行ってみたいです。

    1. まきあさん、木島櫻谷邸も自身が設計した個性的な建物のようです。ぼくも機会があれば見に行きたいと思っています(^^)

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