はりねずみ通信

頂点

サイモン・ラトル指揮、ベルリンフィルのハイドン交響曲を聴いた。
ハイドンといえば、交響曲の祖と呼ばれる作曲家である。ベートーベンなど、後世の作曲家に影響を与えたことは知っていたが、私の中では古典中の古典、という位置づけで「ちゃんと」聴いたことがなかった。モーツアルト・ベートーベン・マーラー・バルトークなどの源流であるから、素朴な音楽だろう、という漠然としたイメージがあった(実際時折演奏される曲を聴いても、そんな感じに思えた)。

ところが、きちんと聴いてみると、印象はまったく変わってしまった。
あらゆる音楽表現の極みのような曲なのである。もしかすると、サイモン・ラトルが光を当てたために輝いているのかもしれないが、私は大きな勘違いをしていた。

こういう勘違いを進歩史観というのだろう。
古いものから新しものへ。人類は進歩して行き、「どんどんよくなる」。そう思い込んでしまう。
でも実は、ハイドンはその時点であらゆる叡智を結集し最高の音楽を作ったわけで、途中経過ではない。ついそれを忘れてしまう。

人はサルから進化した。そう思われている。
でも、チンパンジーは100万年待っても人にはならない。ヒトもサルも鳥も、進化の頂点なのである。なんとなく動物はヒトの原始的な存在のようにあつかわれるが、そんなことはない。彼らも「極み」なのだ。

「犬は人間のいうことをよく聞くけど、どうして猫はきかないのでしょう?」
という質問に、
「犬は人間と1万年以上共に過ごしてきたからです。猫はまだ3000年しか経っていませんから」
と答えた人がいた。
ものすごくわかりやすいが、本当だろうか。
あと7000年待てば、猫はお手やお座りをするだろうか。猫を飼ったひとならわかるが、そういう日は永遠に来ないと断言できる。
彼らは、「ああいうふうに進化した頂点」なのだ。

・・そういう意味で、敬意を払わねば。


IMG_8302
ゆめのなか


「頂点」への4件のフィードバック

  1. 先生おはようございます(^-^)

    今日のはりねずみ通信は声をだして笑ってしまいした(≧∇≦)(笑)
    ねこちゃんがあと7000年待てばお手するのか?って表現が面白くて(^-^)
    そう考えた事がなかったので確かに!っと皆極みですね☆

    1. ココモさん、7000千年も待てないのがミソです(^^)
      でもどう転んでも犬が猫になったり、猫が犬になったりはしないですよね!

  2. 先生:こんばんは!

    猫も・・犬系の猫がいますよ。。
    昔、昔実家で飼っていた子は、お手をしていました。
    犬も猫も人も・・色んな性格がいて・・面白いですね。。

    すべての生き物が「進化の頂点」
    すべての生き物が「極み」
    素敵な表現ですね。納得!!

    1. きなこさん、そうですね。ときおり、芸ができる猫もいます。猫は猫、犬は犬なのに、これだけ個性が発現するのは生物の奇跡ですよね(^^)

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