はりねずみ通信

2017.05.30

赦しと時間

知人から「マヤ暦占い」というものを聞いて、試してみると、よく当たる。
それによると、私には人と人をつなげる役割があるのだそうだ。重要なのは、人を赦す(ゆるす)ことだとか。

人間に悩みがあるとすれば、多くの場合(ほとんど100%?)対人関係である。
職場や家族間、いろいろな集まりの中では、相手のことがなかなか理解できず、ギクシャクするような場面に毎日のように出くわす。
たとえば動物病院では、スタッフが色々な業務を思うように行わなかったりする。そういうときは心に波動が生じ(端的に言うと、いらっとする)、それを正そうとするだろう。
ところが、相手はそもそも別の人格である。私の考えを懸命に伝えようとしても、十分伝わらないこともある。
そういうときの自分の心には、「どうして・・」という人を赦せない感情が入っている。

こういうギクシャク感の中に、自分自身の時間感覚が欠落していることに、最近気がついた。
相手は時間と共に変化する。今伝わらなくても、1ヶ月後、あるいは1年後に理解されるかもしれない。
私は同じ時空でその人を責めているが、時間は流れていて、相手も、そして自分も変わっていくのである。

誰かと何かをする。人と人をつなげ、一人ではできないことをする。
それが私の役割だとすれば、赦すことが重要なのはよくわかる。さまざまな人の意見は、なかなかまとまらず、前に進めなくて閉塞感を味わうこともある。赦すことは、ほんとうに難しい。
でも、時間軸を意識すれば、それは可能かも。

あれこれ悩んでいても、一晩寝れば忘れることもある。
自分だって時間の中を生きているのである。

それにしても、マヤ文明の人たちは、あんな昔から人間のことを鋭く洞察していたのだなあ、と改めて思ったのだった。

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