はりねずみ通信

2015.06.05

自己訓練

ここ2-3週間、トライやるウィークや看護師・獣医師の実習や見学が重なり、施設内に人がとても多い。
診察や手術を間近で見てもらうことになるので、
「じゃあ、見てて下さい」
というわけにはいかない。今行っていることのディティールや、目的、何に注目して行っているか、などを解説しながら進めなければならない。当然、時間はかかる。なんとなく面倒くさく感じることも・・。
でも、せっかく来てくれたのだから、よい体験をして帰ってほしい。彼らにとっては、特別な時間なのだから。

それで、そばに見学者がいるときには、空いている時間(診察の合間や、手術の途中)はほとんどしゃべっている。
元来おしゃべりではないほうなので、最初はやや苦痛であった。
ところが、そういったことは慣れてくるもので、続けていると頭の中にあることが自然に口につくようになる。
「今こういう治療をしているけど、それはアジソン病のためで、定期的にこんな検査をして・・」
「腹腔鏡手術は、おへその下を小さく切開します。ここに見えているのが腹膜で・・」
まるでアナウンサーのように、すらすらと話をしている自分がおかしい。

会話だけではない。そばに人がいることにも慣れてきた。
もともと私は、近くに人がいると、集中できないほうだった。電車で本を読んでいるとき、隣に人が座ると気が散ってしまう。
だから、最初は手術時に見学者がいると、ややナーバスになっていた。
けれど、それも慣れてくる。

あ、これはメンタル面のトレーニングになっているな、と思う。
そばに人がいようが、話しかけられようが、常に自分をキープする。それは訓練で獲得できることのようだ。

そういうわけで、トライやるや看護師・獣医師の実習も、自分を鍛える練習になっている。

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さいきんすきなばしょ

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