はりねずみ通信

2017.03.07

腹腔鏡折り鶴

先日、腹腔鏡のトレーニングコースで若手獣医師の先生と話をしていると、腹腔鏡折り鶴(神チャレ)に取り組んでいる人が多いことに驚く。いろいろな練習法の中で、長く飽きずに続けられるようである。

やはり練習というものは孤独なものなので、ついサボったり、モチベーションが下がってしまったりする。ところが、神チャレはつい夢中になってしまう何かがある。
「何かを作り上げる」という行為が、続く理由なのかもしれない。きれいに、しかも短時間で折ることは難しい。けれど、よいできあがりだと達成感がある。

仲間と一緒に取り組む、という点も重要である。
久々にあったとき、
「どう?折ってる?」
と会話がはじまる。
「あの場所を折るときは、手前から折るのがいいでしょうか?」
とか、
「下に敷く板はどんなものを使ってますか?」
とか。やっているものにしかわからない会話なので、横で聞いている人は「??」と思うだろう。
オタクかマニアの世界、とも言える。
でも、そうやって楽しそうに話をしていると、聞いている人も折りたくなるようで、自然な広がりを見せている。
おかしいのは、「どんな色の紙で折るか」多くの人がこだわっている点。
ピンクがいいという人もいれば、緑ばかりを使う人もいる。複数の獣医師が折り鶴をする施設では、ピンクの鶴がボックスの横に置いてあったら、「あ、あいつがんばってるな」とわかるそうである。
実はわたしも、ブルー系ばかりで折っている。

仲間が増えてきたので、腹腔鏡折り鶴だけをテーマにして、「語る会」を開くのもいいかも。
朝から晩まで、折り鶴のことだけをディスカッションする。
「台の角度と完成時間との関係」
「選ぶ色による精度のちがい」
「鉗子選択の基準と適応」
などなど。
タイムトライアルを行い、早さだけでなく、美しさや折り方の工夫なども審査する。
ラーニングカーブの「遅さ」を競い合う。
アイディアは尽きない。
まとめて発表すれば、イグ・ノーベル賞が狙えるかも。

動画は昨日の1羽。たぶんもう1000羽は折っていると思う。
比較的早くきれいに折れた(が、まだまだ精進したい)。
折り終わったあとの鶴がどこかへ行ってしまったのがオカシイ。

 

 

1件のコメント

  • いつもハリネズミ通信、楽しみに拝見させて頂いています。そして、いつも動物達、飼い主の為に御尽力、有難うございます。折り鶴の動画、拝見して命を感じ感動しました。ところで…私も金剛水、購入しました!私も持病があるので飲んで健康になりたいと思います。味も美味しいですね!病院で処方して頂けるペット用の濃縮の物が欲しいのですが診察が必要なのでしょうか?ちなみに、お値段もお聞きしたいです。私のワンちゃんはアトピー性皮膚炎と食物アレルギーがあります。手軽に受付で購入できると嬉しいのですが…。では、先生これからも宜しくお願い致します。乱文、お許し下さい。

    • ちかさま、コメントありがとうございます。金剛水は体にいいので、是非続けていただきたいと思います。濃縮水は受付でお問い合わせ下さい。
      100ml入りが1500円になります。こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします(^^)

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