はりねずみ通信

2016.10.03

研究会参加

土曜日は東京でHALS研究会のグループミーティングが行われたため、参加した。
人の腹腔鏡外科の研究会(しかも、やや特殊な分野)だったが、いつもお世話になっているH先生が代表世話役をしていたので、参加させていただいた。埼玉のT先生も一緒だった。

参加の目的は、この分野の動物医療への応用が可能か、ということと、人の医療でのディスカッションの在り方を学びたい、ということ。
動物医療への応用は今後の課題だが(応用したい局面はいろいろあるが、ディバイスや道具の問題がある)、ディスカッションに関しては、学ぶべきことがたくさんあった。

まず、基調となる議題が明確で、それに対し一定のゴールを目指す、という方向性を、参加した医師が共有できるようにしていること(つまり、漠然と議論するわけではない、ということ)。
そのため、各自が自分の意見をきちんと持ちつつ、激しく議論しても、「ゴールを目指し少しでも前に進む」「現時点での合意を確認する」という基本姿勢がぶれない。
何より熱意があること。

「こういうことを積み重ねることで、人の医療はここまで進んでいるのだ」
と感動する。と同時に、獣医医療は今のままでは人医療に追いつくどころか、ますます引き離されてしまう、という危機感を持つ。

その道を懸命に取り組んでいるひとが、複数いること。
それが医療の進歩には不可欠である、と再認識した。でないと、ディスカッションもできない。

つまり、我々がすることは、(まずは)仲間を増やすこと、なのではないか。

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