はりねずみ通信

2015.02.05

石の上にも

王貞治さんの私の履歴書を、日経新聞で読んでいた。
あれほど大量のホームランを打ち続けたのは、まさに偉業である。あの時代のヒーローは、王さんであった。
あまりにも有名な一本足打法は、打てない時期が続いた末の苦肉の策であったらしい。
タイミングを取るために、一本足でやってみたところ、それで打球の飛距離が伸びることがわかった。でも、きっかけをつかんで、それを完成させるまでに辛い時期が3年ほどあったそうだ。

石の上にも三年、といわれるが、一生の糧となるようなことを成すには、3年くらいかかる。1年でも5年でもなく、3年なのは、やはり意味があるだろう。
私が獣医師や動物看護士をみていると、3年というのが大きな区切りである、と感じることが多い。
1年目は、何とか「こなす」だけ。
2年目はうまくいかないことが多く、叱られる。
3年目でようやく少し余裕ができ、全体を見渡すことができる。
そして4年目に入ると、自分がその仕事を行う本当の意味が見えてきて、自らの意思で進んでいくようになる。

「努力をすると余裕ができる。余裕ができると、それがその人の魅力になる」
とは、ある人の言葉である。

何かに取り組んでいて、行く先が見えないとき、すくなくとも3年はやってみよう!

 

IMG_6060
きもちいい日

 

 

2件のコメント

  • 先生、先日はカードを送っていただきありがとうございました。
    お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。

    3年というのは、私が銀行員をしていた時にも言われてました。
    特に銀行は一人一人が全く異なる仕事をしているので、
    入行してから全体の流れや繋がりを把握するまでには3年はかかるんですよね。
    で、3年目以降に新入行員の指導をしたりするようになります。

    石の上にも三年とはよく言ったものですね!

    • ヤスさん、3年は当事者にとっては長い期間で、先が見えず辛いときです。先人はそれを励ますために「石の上にも・・」と言ったんですね。昔の人はえらいです(^^)

  • 石の上にも3年。
    ずっとこの言葉を頭におきながら、日々修行中の私。
    人間医療の世界に飛び込んだのは、社会人組からなので
    遅咲き今が、まだまだ修行の身。
    厳しくて、子育てとの両立も大変で、弱音を吐きそうだったり、
    体力的にハードだったり、ですが
    石の上にも3年!今の環境で、まず3年。
    前進中なので、私の頭には、この言葉がいつもあります。
    もうすぐ3年目を迎えるので、何かしら、見えてくるかなと
    今は答えを急がず、日々をこなし、前進のみ。
    石の上にも3年。かない先生からも、エールをいただいたような
    気持ちになり、朝から身がひきしまり、仕事につきました。
    ありがとうございます
    がんばります。

    追伸。私は必死に頑張ってるのに、ももちゃんは
       ぼーっと?(笑)なので、癒されます。

    • ももさん、あとからはじめた人は不利になると思われがちです。学ぶ速度も遅く、すぐには身につかないからです(私の経験則)。でも、技術が定着すると揺るぎにないものになります。お互いがんばりましょうね!

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