はりねずみ通信

泣かれると弱い

ミニチュア・ダックスフントのサクラちゃんは、先週、腹腔鏡下胆嚢提出術を行った。
入院時、サクラを預かる際に、飼い主のFさんと手術の概要についてもう一度確認した。それをそばで聞いていたFさんの子どもたち(男の子兄弟で、まだ小学校の低学年だろうか)は、だんだんと不安な表情になってくる。
話の細かな内容は、理解できないと思うが、どうもサクラが入院して、なにか大変なことが起こるような気配を察したようだった。
「サクラは入院するの?」
と母親に聞く。
「そうよ。ちょっとのあいだ入院するけど、また帰ってくるからね」
「・・・」
子どもたちは、押し黙っている。
そして、帰り際に、上の子が泣き出してしまった。

胆嚢摘出術は腹腔鏡下で安全に手術できるようになっている。それでも、炎症や癒着のため手術に難渋することも多く、一定のリスクについては必ず話さなければならない。そういうシリアスな会話をきくと、子どもたちは怖くなったのだろう。
大人も同様である。表情には出さないが、心の中では泣いているのかもしれない。
それでも託して帰路につくことは、とても勇気のいることだと思う。

ただ、面と向かって子供に泣かれると、私はかなり困ってしまった。そういうシチュエーションに弱いのである。
子どもたちのためにも、安全に手術を行わなければならない。

サクラは、昨日元気に退院した。
お迎えの時、Fさんは子どもたちを連れてきていなかったが、聞くと、
「サクラは、いつ帰ってくるの?」
と毎日のようにお母さんに聞いていたとのこと。

「あの子ら、意外とサクラのこと気にしているみたい」
Fさんは、からりと言う。

また家族が普段の生活に戻りますように。

 

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乳び胸の手術がおわり、昨日確認の造影CT検査をしてきた咲(さき)ちゃん。
特に問題なく、土曜日に退院予定。

 

 

 

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