はりねずみ通信

椎間板ヘルニアについて

椎間板ヘルニアの診断は、問診、身体検査(神経学的検査)に加え、画像診断が必要である。
画像診断にはレントゲン、脊髄造影、CT(単純CT、脊髄造影CT)、MRIなどがあり、普通に考えると診断は容易なように思う。
的確な診断と画像があれば「ヘルニアですよ」と言うことができるはず。

ところがピットホール(落とし穴)がある。
・MRIは撮像そのものに高い技術が必要なので、技師によって出てくる画像が異なる(機械の性能にもよる)。特に小さな動物では、スライスの取り方だけで病態の印象が全く変わってくることがある。
・脊髄造影CTは、造影剤が強調される傾向にあるので、小さなヘルニアは見逃しやすい
・MRIは一般に撮影時間が長いので、目的部位のみの撮像になる。ところが、腰のヘルニアを疑うケースでも、頸にもヘルニアが見つかることが頻繁にある(逆も)。
・MRIは動的撮像(頸や腰を屈曲したり伸展して撮像すること)は、撮像時間の関係で難しい

そういう落とし穴を補足する意味で、脊髄造影は有効な検査だと考えている。
・脊髄全体を短時間で評価できる
・造影剤の流れをみることで、責任病変が理解しやすい(多発性ヘルニアでは特に)
・屈曲位と伸展位の撮影で、脊髄の動的評価ができる

画像診断は、撮る人の「絶対病気を見つけるぞー」という気持ちが如実に反映される。
臨床症状と画像が一致しないときは、あらゆる方向からアプローチしたい。


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まっすぐな頸の位置だとわからないが・・

スクリーンショット 2017-09-09 6.26.28
頸を曲げると圧迫がわかる

「椎間板ヘルニアについて」への2件のフィードバック

  1. 普段吠えないノームが悲壮な声で吠えた日、驚きを通り越し、一度も聞いたことのない声が、何を言いたいのか知りたくて、慌てて先生の元へ駆け込みました。
    先生は即、ヘルニアを疑ってくださり、検査を勧めてくださいました。
    10才を過ぎての麻酔リスクを過度に心配していた私を、力強く励ましてくださり、検査→手術と、導いてくださいました。
    おかげさまで16才になった今も、歩けています!!
    あの時決断を後押ししてくださった先生には心から感謝致しております。
    腰椎・頚椎にヘルニアがあったそうで、どれだけ痛みを我慢させてたのかと思うとノームには申し訳ない気持ちでいっぱいです。
    かない先生の手術は体にかかる負担が少なく、次の日から自分でトイレに行けました。
    お散歩まで要求していましたが、これは却下しました(笑)
    痛みのない身体を取り戻してくださるのは、健康寿命を長くしてくださるのと同じ意味があると感じています。
    本当にありがとうございました。

    1. コバシさん、動物は痛みがあっても訴えることができず、「なんとなく元気がない」「歳だから」と過ごされてしまうことが多いのですが、よく観察することで病気が発見できます。
      異常にきがついて連れてきていただくことがすべての始まりなので、ノームちゃんはよかったとおもいますよ。長生きしてほしいです(^^)

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