はりねずみ通信

時に怒る

 演出家の宮本亜門さんが、オーストリアでモーツアルトのオペラ「魔笛」の演出を行った。現地ではとても好評だったようである。テレビでインタビューがあったが、とても興味深い内容だった。
それについては、いろいろ書きたいが、ちょっと置いておいて、現地スタッフとのやり取りの話。

夜の女王が出てくる場面で、宮本亜門さんは舞台中央のピットから出てくるものと思っていた。ところが、舞台装置担当の人は、舞台の端から登場させるという。「それはあり得ない」と言ったが、その大物の舞台係のひとは頑として譲らない。(現地の舞台は、他のオペラでも使用するので、物理的な都合があるらしい)
現地の他のスタッフに相談すると、「そういうときは、思い切り怒ればいい」とアドバイスされた。「この場所で怒ることができるのは、あなたしかいないんだ」
そして、意を決して、顔を真っ赤にして怒鳴ったところ、亜門さんの要求が通ったのだそうだ。

和をもって尊しとなすことを美徳として教えられてきた私たちは、不満があっても飲み込んでしまうことが多い。
欧州の人は、さまざまなレジスタンスを乗り越えてきたので、時には本気で怒ることも必要である、と知っているのであろうか。


たとえば、日本人は労働時間が長く、仕事が終わって家に帰る時間がとても遅い。
「それは、そういう社会なのでしかたがない」
と思ってしまうが、だれかが本気で怒ったらどうなるのだろう。
ふと、そんなことを思う。

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しずかなよる

「時に怒る」への2件のフィードバック

  1. ニ女が外大時代にランチとか何か食べに行く時に留学生の友達に聞かれ
    何でもいいと、答えるとどうして自分の食べたい物を言わないのかと
    いつも言われていたそうです。
    外国の人はそんな日常の細かいことまで自分の意見をはっきり
    言うのですね。
    海外に行くとよく隣のテーブルで何を言っているかわからないですが
    自分の言いたい事を会話中に大きな声で言っている感じがします。
    それに比べると私達家族のテーブルはとても静かでした(*^_^*)
    長男犬の塁が家族になってから、10年外国には行っていませんが(-_-)/

    夢前町の友人の犬が下痢、嘔吐ぐったりとなり動物病院に診てもらい検査の
    結果、狸かアライグマの便から感染して飲み薬と週に一度の注射にしばらく
    通院していました。
    こちらより田畑も多いし大きな倉庫もあるのでよく見かけるそうです。
    最近、テレビでアライグマの特集していますね。
    アライグマも一生懸命に生きているのにね。
    日本の空き家問題も出ていますがそこに住み着いているそうです。
    私達、人間はたくさんの動物の肉を食べています。
    だから無駄にせずに、いただきます。ご馳走様。だと亡くなった父に
    子供のころ聞いた記憶があります。

    1. もあの母さん、文化の違いはありますよね。本当の意味の個人主義には、なかなか追いつけないのかもしれませんね。

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