はりねずみ通信

2016.12.05

成長する喜び

テレビを見ていたら、ハイハイもできない赤ちゃんがどうやったらハイハイできるかをやっていた。
専門家によると、前足と後ろ足(・・と書きかけて間違いに気がつく。手と足、でした)を交互に動かすことは、学習して身につけるものだとか。だからハイハイできないときは、腹ばいになって手足を縮めたり伸ばしたり。あるいは手足は踏ん張ったままで、体を前後にゆすったりする。
あかちゃんをみていると、それはそれで楽しそうである。体が動くことが面白いようで、飽きずに繰り返し行っている。顔は笑っている。

自分なりの方法で(おもしろいのは、あかちゃんにより上達過程が異なるのだ)、ハイハイができるようになる。あの動きは、手足の連動のなせる技なので、簡単ではないようである。その間は、親は見守るしかない。たしかに手取り足取り教えて学ぶものでもないだろう。

そして、特筆すべきは、赤ちゃんがはじめてハイハイができたときの顔である。
ものすごくうれしそうなのだ。
自分のからだをつかって、自在に動くことのよろこび。それを全身であらわしている。
親が褒めるからうれしいのではない。自分ができるようになったことがうれしい。そう見える。

人間ネオテニー説、というものを思い出した。
人間が他の動物と違うところは、大人になっても好奇心が薄れず、新しいことに挑戦し、達成することを喜ぶところだという。この、子どものような性質をとらえ、「人間はチンパンジーなどの霊長類の子どもが、そのまま大人になったもの」という説を唱えた人がいた。そういえば、人間は、赤ちゃんのように毛が少ない。
ウーパールーパーなども、オタマジャクシがカエルになれなかったネオテニーといわれている。

私たち大人も、赤ちゃんと同じように、何歳になっても成長することがうれしいものだ。
登山家の三浦雄一郎さんは、75歳のときより、80歳になった今のほうが背筋力が上がっているという。
たぶん、皆から褒められると思うが、あれは自分が一番うれしいに違いない。

あかちゃんのように、だれから褒められなくても、自分が成長することを単純に喜びたい、と思った。

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まどぎわね

 

2件のコメント

  • かない先生、昨日はありがとうございました。元気がないのは病気で、どこがが痛いのだと思い込んでました。あの時に走って逃げたので、頭を軽く打ったくらいだと思ってました。可哀想なことをしました…。何度も顔を覗き込んで、どこがが痛いの?と尋ねましたが、勿論答えは無く、元気なく見返してくるだけでした。言葉を持たない動物の診断と治療は本当に難しく大変な事だと思います。
    よろしくお願いします。

    • mocoさん、いろいろ心配かと思いますが、よい方向へいくよう最善を尽くしたいと思っています。

  • 前足と後ろ足・・笑えました。
    人間は、手と足・・ですね。。

    今日は有り難うございました。ワンコ達が元気なら
    私も元気になります!

    先生ワンコも大人になっても好奇心があって、達成したとき
    何とも言えない位誇らしげな顔しますよね(笑)

    それと・・子猫の飼い主になってくれる方は凄く楽しみにしています。
    大事にしてくれる方なのでご安心下さい!
    13日に迎えに行かれるそうです。。

    それと・・・サングラスをかけさせて下さいとは、言えませんでした(笑)

    • きなこさん、犬も好奇心旺盛な動物ですよね(^^)
      サングラス、声をかけてくださればよかったのに・・(^o^)

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