はりねずみ通信

慣れ

非常に診断が難しいと思われるケースを、とても短時間に診断できた。
頭の中にある複数の鑑別リストから、高速に除外診断をしていき、最短距離でゴールまでたどり着けたので、ちょっと自慢げにそばにいた看護師の橋本に言った。
「この病気を、これだけ短時間で診断できたのって、すごくない?」
それに対し、橋本はこう言った。
「やっぱ、慣れですかね」

その場はそのままやり過ごしたが、なんだか引っかかる。
「慣れ」ということは、どういうことか。

長年この仕事をやっていると、いろいろな経験も積んでいるので、慣れることもある。
ただ、そういう経験の積み重ねは、単純に繰り返し、習慣化しているのではなく、相当な意識下に置かれているものだ。
どんな病気にも、必ず3つ以上の鑑別リストを頭に浮かべ、身体検査や各種検査でふるい分けていく。そういう作業を毎日行っているので、合理的に短時間で診断できるようになっている。

自分ではそういう自負があるので、彼女の言葉が気になった。

きちんと診断ができるのは当たり前のことだし、そんなことを周りに自慢げに言ったのが悪い。それは、反省した。
若い彼らにはこういったことがわからないのは、仕方がないことかもしれない。
でも、その程度のものだと思われるのもシャクなので、橋本には、
「そういうときは、慣れという言葉を使ってはいけない」
とクギを差しておいた。・・けっこう大人げない?


で、わかったのは、私は結構プライドが高い、ということ。
まあ、そういう自負も必要だけど、どうということではないではないか。
聞き流せばよかった話である。


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あさひをあびるモッコウバラ

 

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かない動物病院
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