はりねずみ通信

2016.09.03

心配しないで

「潜在意識をとことん使いこなす」(C・ジェームス・ジェンセン著、サンマーク出版)を読むと、興味深いことが書いてあった。
人間には意識と潜在意識があり、潜在意識には奇跡のような力があるというのである。
意識が願ったことを、潜在意識が叶えてくれる。その方法について書かれている。

逆にネガティブな思考は、悪い結果をもたらす。
それに関しては少し心当たりがある。

動物の治療をしていると、飼い主さんの心配が動物の病気を引き起こすケースがよくある、ということ。
多くは過去のトラウマからであるが、
「以前起こった症状が再発するのではないか」
「前の犬が亡くなった同じ病気で、この子が死んでしまうのではないか」
と心配される方が多い。
そういった心配は、とても理解できる。
けれど、心配がつのると、本当に現実化してしまうことがあるのだ。

どうしてかはわからなかった。「不思議なことがあるものだ」と深くは考えてこなかったのである。
でも、(この本に書かれていることが正しいとすると)意識が潜在意識を動かし、宇宙の法則をも動かす、という結論になりそうなのだ。

眉唾ものの話しになりそうだが、あながちデタラメでもないと思う。
神様に願いをかける、ということは信心深くない人でもするだろう。そして、願ったことが叶うことも経験している。その逆バージョンを知らず知らずのうちに行ってしまっている、ということなのかもしれない。

試験を受けるとき、「緊張して頭が真っ白になるのではないか?」と心配すると、本当にそうなってしまう、ということと似ている。
心配は現実化する。

それを防ぐには、どうしたらよいか。
よいイメージを持つことである。アスリートがイメージトレーニングをするように、よい結果を具体的に想像するのである。
動物が健康で長生きし、一緒に楽しく野原で寝転んでいる姿を想像する。
よい動物病院があり、どんな病気も治してくれる。

・・ということを考えると、多くの人の心配を取り除けることが、動物病院の存在意義であり、安心を与えることが「実際に動物の健康に役立つ」ことも理解できる。

そういうものでありたい、と願う。

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そこのひと

2件のコメント

  • 今日の はりねずみ通信は 私の為に!って思う位のお話で…

    前にも お願いしましたが 明日から3日留守にします。
    母は 留守の間 自分が倒れないように 自分の病院へ行ったり タクシーと
    かないさんの電話番号を確認したりしています(-_-)

    台風が 近づいたり 母がバタバタしてるのを見ると 旅行なんか計画しなければ良かったかな って考えたりしていました。
    先生が 病院が休みでも 林先生が電話に出ます!って言って頂いた時は 本当に安心しました。
    多くの人の心配を取り除ける動物病院の存在  その通りです。
     お願いします。

    • がくさん、どうかご心配なさらないように(^^)
      がくちゃんも落ちついているようですし、旅行楽しんできてくださいね!

  • がくさんと全く同じでした^^;私も、この内容はもしや私に向けて?(相当な自惚れ^^;)と思いました。
    私も、不安は動物に連動すると思えます。
    アニーが穏やかに過ごせていた一年間ほど病気の心配などしなかったので(^^)
    すが、、それを過信したらいけないんです。。
    先生のおっしゃったトラウマ・・この胃拡張で起こった一連の出来事がまさにトラウマになり、アニーがまた復活できたのは強運か奇跡とすら思えます。
    先生からの「大きな心配はないですよ」とのコメント。先生はきっとそう言ってくださると思ったまんまで、ホッと安心しました!!
    もちろん私が気を抜いてはいけませんが。。
    診てもらうのは動物ですが、人対人、獣医さん対飼い主なんですね。
    動物の病気を診てもらい、飼い主の不安を一緒に考え、解決の方向に導く手助けをしてもらう。まず信頼関係がないと治る病気も治らないのでは。と思いました。
    先生はいつも丁寧に動物の病気と飼い主の不安に寄り添われていて、何度も救われてる患者さんは多くいらっしゃる・いらっしゃったと思います(^^)
    「大丈夫!」という言葉は元気になりますね!
    別名、「べっちょない!」です(笑)
    ちなみに、関東出身の知人は「便所ない」だと思ってたらしく、姫路の人ってトイレトイレ何なの⁉︎⁉︎と、ずっと謎だったそうです(^^;;

    がくさん、かない動物病院とお母様という強い味方がいらっしゃるんで、旅行楽しんで下さい(^^)

    • アニさん、医療を行う側と受ける側で、コミュニケーションが取れ信頼関係を築くことが、病気の治療に深く関わります。
      ぼくは最初「らくですか?」という播州弁が理解できませんでした(^^)

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