はりねずみ通信

寝かせる

最近はなんでもすぐに答えがでる。
検索すれば何らかの情報に行き当たるし、食べたいものがあれば店には品物があふれている。ネットで通販すれば、ほとんど待たずに欲しいものが手に入る。

そのためか、答えを性急に出さなければならないようなプレッシャーが、なんとなくある。
メールの返事はすぐ書かなければならない。考えを早くまとめ、伝えなければならない、読んだ本はすぐ理解しなければならない(そういえば、理解しやすい本や、わかりやすくかみ砕いた報道などが多いのは、理解に時間がかかることを嫌う世の中の雰囲気があるから、か)。

そうした中、縁あって糠床をもらった私は、最近つけものを漬けている(ぜんぜん違う文脈・・)。
乳酸菌などの好気性菌の発酵を成立させるためには、床をかき混ぜなければならない。漬かった漬け物を取り出すとき、きれいな手で糠床の底まで手を入れ、空気を入れてやる。そして、また新しい野菜を入れる。
2−3日寝かせておくと、またおいしい漬け物ができる。

おいしくなるまで待つ。
そういった「寝かせる」という言葉を、昔の人は日常的に使っていただろう。
漬け物などの食材(切り干し大根でも、干し柿でも、味噌でも・・)を身近な場所で作っていると、待つことの意味は自然と身につくのではないか。
比喩的だが、計画している事柄も、技術の習得も、思考も・・。ちょっと寝かせておくと熟成することがある。
それを少し忘れていたが、漬け物を漬けていて思い出す。

寝かせるのはサボタージュではない。
漬け物を漬けておいて、そのあとゴロゴロ寝そべっていても、考えがまとまらなくて、ぼーっとしていても、「いま寝かせているから」と言っておくと、人生に意味があるように見えるではないか。

 

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きゅうりが3日もすればすばらしくおいしくなる奇跡

 

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