はりねずみ通信

2016.05.11

存在をよろこぶ

一日が終わりソファーでくつろいでいると、動物たちが寄ってくる。
ひざの上に乗るもの、そばに寄りそうもの、少し離れた位置で寝るものなど、それぞれだが、なんとなく集まってくるのである。
こちらが落ち込んでいるときでも、いいことがあって喜んでいるときでも、いつも変わらない。
彼らにとっては、私がどんな気持ちでいるか、どんな風貌をしているかなど関係ないのだ。大金持ちであっても貧乏人であっても、私が立派な獣医師であっても、たいしたことがなくても、役立つ人間であっても、そうでなくても・・。おそらく(たぶん絶対)変わらずに接するだろう。

自分の存在そのものを喜んでくれる。そういうものたちと暮らす意味は、とても大きい。
人間同士であれば、いつも評価されたり、値踏みされたり、だれかと比較されたりするだろう。また、いい人でいなければならなかったり、恥ずかしくない行為をしなければならなかったり、リーダーシップをとったりする必要が、いつもついて回る。

そういうことから開放される時間を持てること、そこにいるだけでいいと思えることに、どれだけ助けられているかわからない。動物たちと暮らす意味を、あらためて考えてみる。

人間同士もそうであったら、どんなにすばらしい社会になるだろうか。

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ひをあびて

1件のコメント

  • ジュンの介護がはじまった時、毎日かない動物病院に遊びにいかせて頂きました。待合室で、いろんな方々から、ジュンちゃんと声をかけて頂きました。その頃から私は、思ったのです。
    ちょっとの事でいちいち腹をたてずにしていこうと。ジュンの時に、どれほどの方々に親切にして頂いたか。そのありがたかった気持ちをもち続けていこうと。ん?なんの話をしたかったのかな。
    あっ、明日かない先生のとこへいくので、新しい待合室みにいこう。レックスが前から興味津々なので(^-^)

    • レックスさん、人間は目の前の悪いことに目を向け嘆いたり残念に思ったりしますが、あるものや与えられたものに感謝しなければ、と思います。
      新しい待合、みてくださいね!

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