はりねずみ通信

好事魔多し

いいことがあると気をつけたほうがいい。好事魔多し、という言葉もある。
リスボンから帰ってきて、珍しく風邪をひいた。ここ25年で2−3回くらいしかないので、私にしては珍しいことである。
頭をだいぶ使ったので、知恵熱かも。(もう回復傾向なので大丈夫です)

そんなさなかに、昨日は重症の胆嚢疾患の手術が入った。
閉塞性黄疸で、発症後5−6日経過しているチワワ(Rちゃん)。もうそれだけで手術が難しいのは予想がつく。多くの場合、高度の癒着や腹膜炎が存在するからである。朝から解熱剤を飲んで手術室に入る。

腹腔鏡下にアプローチすると、やはり大網が胆嚢全体を覆うように癒着していた。
もうひとつわかったことは、それがミリッチ症候群(mirizzi syndrome)であること。動物ではほとんど報告がないが、人の文献では胆石症の2−3%にみられると言われる(動物での報告が少ないのは、このような病態があると認識されておらず、多くの合併症のひとつとして取り扱われているからかもしれない)。
Rちゃんは胆石ではなく、胆嚢粘液嚢腫だったが、黄疸の原因が総胆管の閉塞物ではなく、胆嚢自身の重みや癒着により総胆管が圧迫されるという状況だった。つまり、最も大切な胆嚢管と総胆管の合流部がつぶれてしまっている状態である。

癒着剥離、極度に短い胆嚢管の縫合、腹腔洗浄などの処置は順調にいき、手術は終わった。
術後の回復が非常によく、昨日の夕方から食事を食べ始め、下の動画は今朝の様子。


元気な様子を見て、それだけで風邪が治った(ような気がする)。


「好事魔多し」への4件のフィードバック

  1. こんにちは(*^^*)
    Rちゃん、めっちゃ良い笑顔ですね!
    可愛い〜♡
    この笑顔のためにも、先生!お大事になさってくださいね!

  2. こんにちはー
    先生、疲れが出たかもですね(^^; お大事にして下さいね

    Rちゃん、良い顔してますね(^^)私も笑顔になってしまいます(*^^*)

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