はりねずみ通信

医学教育のブレークスルー

以前にも紹介した、インセンティブ・プレゼンテーションの著者、杉本真樹先生の講演が関西大学で行われると知り、先日聞きに行った。

もともとコロイド学会、という素材研究の学会であったので、参加者は学生や研究者の人が多いようだったが、杉本先生の講演では、3Dプリンタを使って人の臓器模型を作り、実際の手術のシミュレーションをしたり、研修医の指導に用いる、ということが紹介されていた。

人体のほとんどの部分が3Dプリンターにより、実物に近い質感で再現される。その人工臓器を若い医師たちが手術する。しかも、それを手術室へ持ち込み、実際の手術と並行してトレーニングを進めていくのである。
手術の進行に合わせ、自分も手技を進めていかねばならない。その緊張感が、高いトレーニング効果をもたらすのだ。

こういった概念は、かつてなかった。
手術の助手からはじまり、実際に自分が執刀するまで、外科医は何年もかけて研修を積まねばならなかった。
でも、実際に自分が執刀して、重圧に耐えながら手術を進めることが、一番の学びになる。失敗したり、高い緊張を強いられることで、はじめて外科医は成長する。
それは私自身も経験上理解していたが、命を扱う職業ではミスが許されないことも事実である。
そのはざまで、どうやって若手をトレーニングしていくか。医学でも獣医学でも、大きな課題であった。

杉本先生の講演では、外科医の成長の根源に光を当て、それを解決するトレーニング方法が示されていて、私はとても興奮した。
この手法は、医学教育のブレークスルーになるのではないか。

帰宅後、さっそく動物の3Dモデルを作るため、企業と連絡を取った。来週、見学に行く予定にしている。

 

IMG_7707
新しい施設の建築現場。手術室の天井が高いので、高さは高いが基本的に平屋である。
向こう側は、新しい待合室。

 

 

 

「医学教育のブレークスルー」への4件のフィードバック

  1. ありがとうございました。
    日にち変わりましたがまだ吐いていません。
    様子はいつもと変わりないと思います。
    朝、一番に連れて行きますので宜しくお願いします。
    日頃も気をつけているのですが、明日ゴミの日なので袋に集めて外に持って行こうと思ったところ娘婿が来て食事の用意を出していたら、ガシャガシャと音がするのであわてて行ってみて、塁くんなにしてるの と、言うとあわてて
    アウアウアウと取る間もないほど勢いで飲み込んでしまいました。
    こんな時は動物がいない人からは変かもしれませんが、我が息子はなんでこんな事するのかと、犬なのを忘れ気持ちがへこんてしまいます。
    人間の不注意です。塁に嫌な思いをさせてしまいます。

    3Dプリント医学や若い先生の研修や手術の練習になるのですね。
    私は、違う事を思ってしまいました。
    塁もこんな事になり、10歳になって溺愛してる塁の3Dを…可能かもしれませんね。
    宜しくお願いします。

    1. もあの母さん、今日診てみますね。
      動物の3D、現実には行われはじめているようですが、写真と違って立体を形として残すのがほんとうによいのか考えなければなりませんね。

    1. 杉本先生、先生のプレゼンテーションを聞いて、私たちの進むべき道がはっきりしたように思い、とても興奮しました。
      獣医医療にもお力添えいただけるとうれしいです!

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