はりねずみ通信

医学と獣医学

(現在はりねずみ通信をフェイスブック「金井浩雄」にも載せています。そのほうがコメントなどをつけやすいかと思ったためです。この場所でもずっと続けますので、ご心配なく!)

医学と獣医学は、近いようで、かなり遠い。
理由は明確である。
医学は人間の身体を探求し、病気や治療法の解明に向かって進んできたのに対し、獣医学は農学から派生したからである。私が学んだのは農学部、獣医学科、であった。

獣医学は牛や豚、馬などの家畜を対象に発展してきた。家畜の病気を治すことが、人間にとって重要なことだったからだ。近年になり、伴侶動物である犬や猫の医学も重要視されてきたが、それはここ20〜30年くらいのことである。
大学で最初に学ぶのは解剖学であるが、「家畜比較解剖図説」という本が使われている。これは私が獣医学を学ぶずっと以前に編纂されたはずであるが、今年卒業した新人獣医師も同じ本を使っていたと言っている。超ロングセラーなのだ。表題に「家畜」とあることから、やはり家畜をベースとした医学であることがわかる。
牛、豚、馬、鶏につづき、犬の記載があるが、驚くことに、どこを探しても猫の解剖図がない。
(最近では大学教育もかなり変わって、犬猫などの小動物に多くの時間が割かれるようになった、ときく)

私たち小動物獣医師は、やはり発展の一途をたどっている医学から学んでいこうという気概が強い。
実際、腹腔鏡などの技術は、医師から学んでいる。
そうして「草の根」的に医師との交流があると、少しわかってきたことがある。

私たちは対象動物が多いため(犬、猫、鳥、ハムスター、ウサギ、モルモット・・)生物全般を総括的に見る習慣がついている(草食動物が含まれるのがミソ、である)。一方、医師たちはたった1種類の動物しか診ないし、究極に専門化、細分化されている。
お互い交流することで、かなりおもしろい話ができるのでは、と思うのである。

先日も、ある医師から「動物には胆嚢のある動物と、ない動物がいますが、どうしてでしょう?」と訊ねられた。牛や豚、犬・猫にも胆嚢があるが、馬にはない。ハムスターなどは、胆嚢のある種類とない種類がある。
そこから食性の話や進化の話になり、とても興味深かった。

私たちは今まで医学から学んできたことが多かったので、なんらかの形で恩返しがしたい。
(内視鏡外科分野では、多くの医師が獣医師を快く受け入れてくださった)
小さな動物から大きな動物まで扱うので、小児科分野の医師とコラボすることもできるかも。
いま、いろいろなアイディアがある。

 

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みずおいし

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