はりねずみ通信

動物看護士の方へ

今日の記事は、動物看護士の方に読んでいただきたいと思う。
ふとしたことから、私は重要なことに気がついたので、シェアしたいのだ。

当院の看護師の白井が、先日セミナーに行った話は書いた。
目標を立てて3週間取り組んでみる、ということを彼女は実行している。
「先を読んで動く」
というのが、彼女の立てた目標だった。

それで彼女は、診察の時、次に診察する動物のカルテに目を通し、用意できることは用意する、と心がけているようである。といっても新人なのでたいしたことではない。ワクチンを打つことがわかっていれば、それを準備する。レントゲン撮影しそうだな、と思ったら、設定をしておく・・。その程度である。
おそらく、多くの看護師の方は、ふだんから難なくこなしているであろう。

ところが、である。
そうやって看護師が行動していると、不思議なことが起こる。
獣医師に「一緒に仕事をしている」という感情が芽生えるのだ。
いままでは、こちらが指示したことをその通りにする、というスタンスだったものが、あるイメージを持って動く、という行動に変わる。これは実に大きい。
大げさに言えば、同じ目標に向かって歩んでいる、という共同感が生まれる、ということ。

人間は社会的な動物である。
他の動物とちがうところは、「頭の中に思い描いた理想を、共同して達成する」という特別な能力を備えることである。スポーツによる平和を願ったオリンピック、ヨーロッパをひとつの国にしようとしたEUの理想(これは成功するかきわどいところだが)・・・。
音楽もそうである。多くの指揮者は、細かな演奏指示を出すより、全員が共有できるイメージを提示する方がよい演奏ができることを知っている。

先ほど書いた「先を読んで行動する」ということは、同じイメージを持って仕事をする、ということに他ならない。
これは仕事を円滑に進める、というだけではない。
人間が原始から持つ、「共同して何かを達成するという本能」に触れる行動なのである。

だから動物看護士の方は、こういうふうに考えていただきたい。
いまから行われる動物の治療を、獣医師と同じくらい具体的にイメージするよう心がける。
それだけで、チームの機能は大きく進歩すると思う。

もちろん、獣医師がより具体的なイメージを伝えていく、ということも怠ってはいけない。

そうやって動物医療に共に取り組む喜びを、共有していきたい。


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おおあくび

 

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