はりねずみ通信

分業と効率

義母の付き添いで人間の病院を訪れた。
思ったことは人間の病院は機能的にとても進化している、ということ。つまり、究極にシステマチックされているのである。

診察券は磁気カードになっていて、受け付けた情報は診察室へ送られる。各診察室の前にはモニターがあり、何番目に呼ばれるかが一目瞭然である。看護師さんの指示で、言われた番号の部屋に行きレントゲン撮影をしたり各種検査受ける。診察が終われば受付に行き、印刷された伝票を持って自動会計したあと、薬剤部に行って調剤薬局を選ぶ。病院から出て薬局に行くと、薬剤師さんが丁寧に薬の説明をする。

それらは非常に多くの人が携わっていて、獣医の私から見れば目のくらむような分業体制なのである。
たくさんの患者さんを効率的に診察するには、おそらくそれが一番優れた方法なのだと思う。

ただ少し斜めから見ると、それぞれの人が患者さんにかける時間はとても少ないし、どんな事情で来院しているかなど、立ち入ったことは訊ねられない。
複数の科を受診する場合は、医師の診察そのものも分業されているので、別の科で診察している項目に関しては口出しできないような雰囲気もある。医師もやりにくさを感じているのではないだろうか。

獣医医療は、システムや技量面で医療にずいぶんと遅れを取っている。
ただ全科を丸ごと診ることができるという点では、非常にシンプルな構成になっているのがよい(ちょっと負け惜しみか・・)。
消化器疾患の診察のついでに、歯も耳も診てください。あ、それから最近無駄鳴きが多いので相談いただけますか?
ということが日常茶飯事なので、診察時間はどんどん延びていく。分業や効率化を目指すべきか、はたまた・・・。


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てれびはみない

 

「分業と効率」への4件のフィードバック

  1. 木曜は急遽 開きっぱなしの目のほうから、緑の目やにがでたので、違う先生に診ていただきました。ありがとうございました
    丁寧に診察や説明していただきました。
    いつかいつか目の麻痺が良くなればいいのですが、常に涙で濡れている目の下をみると痛々しいです。

    人間の病院(笑) 確かに分業。入院や手術となると それぞれの説明や検査、手続きも いろんな担当が関わります。
    「手術に必要なものをを聞きたいのですが~」→あっ、それは、ココではなくて あちらで聞いてください と、担当へ。
    患者さんにしたらトータル的に 一ヶ所で聞けたらいいのかもしれませんが(笑)
    「あっちに行け、こっちに行けと」と言われる方もいます。

    その点、ももちゃんのほうは、あらゆる病気から、しつけや、生活まで~ 私は安心です。
    ありがとうございます

    1. ももさん、目はそれほど心配ないと思います。本人も苦痛を感じているのではないと思いますよ(^^)

  2. 先日はコメントのご返信ありがとうございます。

    奥深いお話ですね。スピードをあげる事はお仕事をする上では必要ですし…

    勝手な想像ですが、動物さんは飼い主さんと金井先生のお話し声をきいて、同じ診察台の上で治療を受ける方が、ちょっと『ほっ』としていそうな気が(^-^)

    1. canさん、そうですね、動物は診察中によく話を聴いていると思います。それからどんなふうに触れたか、何が聞こえたかなど、五感で感じることを鮮明に記憶します。
      だから柔らかく動き、穏やかに話すように心がけています。

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