はりねずみ通信

出張PLDD

昨日は東京の動物病院でPLDD(経皮的レーザー椎間板除圧術)を行ってきた。
頸部と腰部の多発性ヘルニア(ハンセン2型)だった。
治療と同時に、その施設で継続してPLDDが実施できるよう、指導も行ってきた。

針先を椎間板の中央の髄核に持っていく技術が重要、と思われているが、実際は動物の身体を正しい位置にセッティングすることや、レーザー装置やプローブの扱いなど、周辺の取り扱いが大切である。それは、現場で説明しないとなかなか理解できない。PLDDを伝えるとても良い機会だった。

指導後、参加した先生に、
「もうできますね?」
というと、元気な声で「はい!」という返事が返ってきた。よかった。

一番大事なのは、この「自分でもできる」という感触である。
技術を伝えるより、「できる感」を持ってもらうことのほうが重要かもしれない。

私は関節鏡をマスターするのに、本当に時間がかかった。
米国で毎年研修を受けていたが、どうしてもうまくいかない。
3年目の時に講師の先生が、
「ノッチ(ひざ関節の溝の部分)に向かってカメラや鉗子を挿入する意識で」
という一言で、あ、できる、と思った。
本当は何度もそんなことを言われていたかもしれないが、「できる感」を持ったのはその一瞬である。帰りの飛行機では、もうできる気分になっていた。
帰国して実際やってみると、やはり難しい。でも、できる感があるので、なんとかできるようになったのだった。
今、体重が2kg以下の小型犬の膝関節に関節鏡を入れ、前十字靱帯の観察や半月板の処置を日常的に行っていると、「どうしてできなかったのだろう」と不思議になる。

気持ちの問題と言ってしまえばそれまでだが、「絶対に無理」が「きっとできる」変わることが、教育の根源かも。

 

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診察室の窓から
この美しい空は、たった10分間だけだった。

 

 

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