はりねずみ通信
2017.11.29
共感
オーケストラの演奏をテレビで見ていると、時々奏者が隣の人と目を合わせほほえむような場面を目にする。
「今の旋律は、ばっちりだったね」
というような感じだろうか。
動物病院でも、獣医師同士で病気のディスカッションをしているときなど、少し会話しただけで核心に迫るやりとりができることがある。
病状、血液検査やレントゲンなどの画像所見、飼い主さんの治療に対する希望などを対話形式で討論する。これは一日何度も行うことなのだが、それほど多くの時間を割くことはできない。
もちろん獣医師同士で意見の相違があり、長く話し込むこともあるが、二言三言の会話で、「ああ、そうだね」とお互い腑に落ちることも多い。
こういった関係を、勤務医の藤居や林と持つことができること。
それがどんなに幸せなことか、あらためて感じる。
これは「仲の良さ」とか「チームワーク」というようなものとはまた別のものである。
動物と飼い主さんにどんなことができるか。オーケストラでいうと、いかによい音楽が奏でられるかどうか。
そういう土台の上にある「共感」というと伝わるだろうか。
1件のコメント
こんばんは(*^^*)
オーケストラの例え、飼い主も聴衆ではなく、舞台の隅っこでいいので、一緒に奏でるお手伝いができれば嬉しいって思いました。