はりねずみ通信

2015.05.28

ヒヨドリの欲、人間の欲

ベランダの木の実を食べに、毎日ヒヨドリがやって来る。遠くの電信柱にとまっていたかと思うと、またたくまにベランダに到着する。遠くからでも木の実の赤が見えているのだろう。すごい視覚である。

ベランダの鉢植えの木は、枝が細いので、太ったヒヨドリがとまると大きくしなる。でも、うまく枝につかまりながら、上手に食べている。食べ方は丸飲みであるが、見ているとおいしそう。でも、食べるのは数個ぐらい。
「欲がないなあ、もっと食べればいいのに」
と思う。

思い出したが、昔アイヌの人は、その日に食べる分の魚を捕ったら、あとは海を見ながらゆっくり過ごしたとのこと。
取れるものは取れるだけ取る、という発想は現代人のものであろう。

なるだけ物を貯蔵し、余った時間を余暇として過ごす。それは効率的な生活のようではある。
しかし、多くの場合、貯蔵した物を投資し、別の利益を生もうとする。そのために時間がなくなり、急いて暮らしている。
それが現代人の姿ではなかろうか。
効率を求めて進んできたはずであるが、海を眺めてゆっくり過ごせる人がどれくらいいるのか。

昨日来たヒヨドリは、今までで一番よく食べた。
数えると木の実を9個。
欲張りといっても、その程度である。

 

 

 

 

2件のコメント

  • 人間は、上をみたら、きりがない。。
    でも・・努力・・勤勉・・が出来るのも人間。。

    私は、あんこと二人僻地に行き自給自足をして、
    本でも読みながら、暮らせたら・・幸せでしょうね(^^)

    • きなこさん、そうですね、景色がいいところで動物と一緒に住むことができれば、あとはなにもいりませんね(^^)

  • 昨日はありがとうございました
    少しいい様子です。しばらく通院…お願いしますm(._.)m

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

最近のコメント

2023年
2020年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年