はりねずみ通信

2016.10.22

よくみえる

先日ひとの買い物につきあって百貨店をうろついていたら、店の前に「老眼のひとのための眼鏡式拡大鏡」なるものが展示されていた。展示されているものを、まったく期待もせずに、なにげなくかけてみた。スマートフォンなどの文字が、とても読みやすい。拡大されるので大きく見える。
「・・・」
ひとまず元の位置に戻す。
ふーん、と言いながら、もう一度かけてみる。なにか心に引っかかる。
でも、こんなところで衝動的に買ってはいけない、という気持ちの葛藤があり、パンフレットだけもらって家に帰った。

ここでそういった商品の紹介をするつもりはないが、この拡大鏡はとてもよくできている。
(白状すると、家に帰ってから通販で買ってしまった)
眼鏡の上からかけられる。
とても壊れにくい構造になっていて、普通にポケットに入れておける。
なにより「老眼鏡ではない」

老眼鏡は持っているが、いざかけるとなると、眼鏡を外すのが意外に面倒だったり、そもそも老眼鏡が近くになかっったりする。しかも、いかにも「老眼だから眼鏡を掛け替えている」という雰囲気になるので、なんとなく嫌だった。この眼鏡は、そういった心理的要素を取り払ったところがいい。けっこうなヒット商品のようである。

なかなかいいので、まわりの皆によさを伝えようとしたが、イマイチ届かない。
それもそのはず。
よく考えれば、動物病院のメンバーの中で、老眼は私だけなのだった。

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