はりねずみ通信

まばたき

人間は非常に「まばたき(瞬目)」の多い動物らしい。
だいたい1分間に20回、まばたきをしている。目を涙で潤し、乾燥を防ぐという目的のためだけなら、1分間に3回くらいまばたきをすれば十分である。実際、動物や人間の赤ちゃんはそれくらいの回数しかまばたきをしない。

では、なぜ人間はまばたきが多いのか。脳科学の見地から研究がなされた。
すると、「あるまとまった情報に区切りを付けるため、まばたきをしているのではないか」という結論が導かれたそうだ。
数人で同じテレビドラマを見るとき、話の区切りの時、まばたきが「同期」する。つまり、そういった区切りを仲間同士で共有し、コミュニケーションの手段としても用いているようなのである。

緊張したときや動揺したときもまばたきが多くなる。
まばたきが多いと「気が小さい」と(潜在的に)相手に思われる可能性があるため、政治家など公(おおやけ)でスピーチするようなひとは、まばたきの回数を減らすトレーニングをするそうだ。

実は猫も、コミュニケーションの手段としてまばたきを用いる。
おそらく飼育されている猫だけの特徴ではないだろうか。
こちらをじっと見つめる(普通、野生動物は相手を見つめない。威嚇のサインだと思われるからである)。喉がごろごろいう。甘えるような表情で、目をゆっくり閉じたり開いたりする。
これは「あなたを信頼してますよ」というサインである(と思う)。

病気で入院している猫でも、ときどきこういうまばたきをする子がいて、ああ、信頼してくれているんだ、と思う。
こちらも同じ早さのまばたきを返してやる。
そういうコミュニケーションが可能になった猫は、病気が治って外来診察で来たときも、ちゃんと覚えてくれるようで、ケージから出すときも身体がだらーんとしている。

信頼関係を基に治療をするのは、人間も動物も同じ。そう思う。

 

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ごめん 

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